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オール巨人が安倍首相の痛烈パロディ画像をアップ! コラボ動画の読書姿を再現も表紙には『安倍晋三 この空虚な器』の文字が…

オール巨人が安倍首相の痛烈パロディ画像をアップ! コラボ動画の読書姿を再現も表紙には『安倍晋三 この空虚な器』の文字が…の画像1
オール巨人Twitterより


 安倍首相による星野源コラボ動画乗っかり問題。多くの芸能人からも怒りの声が上がっているが、意外な人物が安倍首相に対して痛烈な皮肉を飛ばしている。

 オール阪神・巨人のオール巨人だ。巨人は、4月13日の21時半ごろ、ツイッターにこんな投稿をした。

〈とにかく、国はお金が有るんだし捻出は出来るんだから●(お金のような絵文字)先ずは真水で20兆円、給付したらどう!
大人10万子供5万全国民に、所得が高くて貰わなくてもやれる人は、確定申告でその分、返したら良いのでは!
絶対こんな気持ちで、待てません●(怒った顔の絵文字)〉

 傑作なのは、添えられた4点の画像だ。まず1点目は、カジュアルなシャツと白いパンツを着て自宅ソファに座った巨人が、茶色い犬を抱いてじゃれ合う画像。次にマグカップを手にする巨人の画像。3点目はリモコンを手にテレビをザッピングする巨人の画像。そして最後は、読書をする巨人の画像だ。

 もうおわかりだろう。この画像はすべて、安倍首相が星野源乗っかり動画で披露した、自宅で優雅にくつろぐ様を再現パロディしたものだ。もちろん上述のツイート内容からもわかるように、安倍首相をリスペクトしたオマージュなどではない。多くの国民は、安倍首相のような優雅にくつろいだ気持ちで、遅々として進まない給付を待っていることなどできないと訴えたのだ。

 なかでも皮肉が効いているのは、4点目の読書姿だ。安倍首相の動画では何を読んでいるかは確認できなかったが、巨人の画像では表紙がバッチリ写っている。その表紙にはこうある。「安倍晋三 この空虚な器」。

 巨人が手にしているのは、「表現者 クライテリオン」(啓文社)という雑誌で、藤井聡・京都大学大学院教授が編集長を務めている。藤井教授といえば、第二次安倍政権で内閣官房参与として安倍首相の政策を支えていたが、消費増税反対を主張し共産党の機関紙「しんぶん赤旗日曜版」(2018年11月18日付)にも登場し消費増税批判を展開したことをきっかけに、内閣参与を実質解任された人物で、その後も安倍政権の経済政策を批判し続けている。しかも、巨人が手にしている「安倍晋三 この空虚な器」特集の号は最新号などではなく、2019年11月号だ。巨人は、安倍首相を批判する言葉を画像に収めるために、半年近く前の雑誌をわざわざ引っ張り出してきたというわけだ。

 さすが芸が細かい。しかし、オール巨人は、周知のとおり、吉本興業所属の大御所芸人だ。吉本興業といえば、いまさら説明するまでもないが、ここ数年、安倍政権と蜜月関係を築いている。それは、吉本新喜劇に安倍首相を出演させたり、所属芸人が官邸を訪問したり、松本人志が安倍首相と会食する、というだけではない。吉本は政府の公的ビジネスに大量に食い込み、巨額の補助金を交付され、大崎洋会長は政府の沖縄米軍基地跡地利用の有識者懇談会メンバーに選ばれている。松本人志や小籔千豊らを筆頭に、ワイドショーや情報番組でMC、コメンテーターを務める大量の芸人たちの多くは、安倍政権を擁護し野党や政権批判者を攻撃する、擁護芸人と化してしまっている。

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