安倍首相は今井尚哉首相補佐官の言うことしか聞かなくなっている。このシナリオも…
しかし、有効な経済対策や生活支援策を、来年夏の五輪開催まで待っていたら、それこそ国民はその前にどんどん追い詰められ、自殺者も続出するだろう。しかし、安倍首相にはそんなことはどうでもいいらしい。
「とにかく安倍首相はいま、今井(尚哉)首相補佐官の言うことしか聞かなくなっている。というか、それ以前にすべての情報が今井氏のところに集まって、安倍首相には届かない。今井氏があらかじめ自分の都合のいいように情報を歪めて安倍首相に伝え、安倍首相が言われるがまま決定するという状況になっています。実際、五輪の1年以内延長も、学校休校も、布マスクも、全部、経済官僚の今井補佐官が決めているわけですから。専門外の経済官僚がこんなことまで決めるなんて異常というしかない。消費税減税や一律現金給付見送りもおそらく今井補佐官に『いま、批判を受けても気にする必要はない、最後の最後に花火をぶち上げれば、国民は雪崩を打って安倍さんを支持しますよ』『とにかく衆院選で勝てば、憲法改正の道も開けてくる』などと、いつものように説得されたんでしょう」(前出・全国紙ベテラン政治部記者)
いずれにしても、安倍首相は自らの政治的野望のために、国民に必要な支援を届けず、国民を犠牲にしようとしているのだ。しかも、このシナリオは冒頭で述べたように、五輪前にコロナが収束しなければ、あっという間に破綻し、さらなる負担が国民にのしかかる。
森会長は「これでいい。1年でいいんだ」と言う首相を見て、「総理は21年に賭けたんだ」と感じたというが、国民はまさに安倍首相のとんでもないギャンブルに付き合わされようとしているということだろう。
(田部祥太)
最終更新:2020.04.06 03:14