外務省の唐突な旭日旗正当化の背後に安倍首相周辺の極右政治家
外務省は、このたび公表したHPでの説明のなかで、〈太陽から光線が放たれる旭日のデザインは、日本特有のものではない〉として、北マケドニア共和国の国旗などに〈類似のデザイン〉があり、〈世界で広く使用されている〉としている。
だから何だというのか。問題は「旭日」=朝の太陽の“デザイン性”にあるのではなく、「旭日旗」=帝国軍旗・戦艦旗という“史実”にある。いまでも海自が使っている日本の「旭日旗」が、まさしく大日本帝国のミリタリズムを継承したものである以上、韓国など日本が植民地化したり侵略したアジア諸国が嫌悪するのは当たり前の話だ。
外務省はいったい何のために、こんなタイミングで、無理やりな旭日旗正当化をHPで発表したのか。
今回の問題を巡っては、安倍首相の覚えもめでたい自民党の山田宏参院議員がTwitterで〈自衛艦旗に対し、韓国だけが「戦犯旗」などと的外れで無礼な非難を国際社会で繰り返しています。そこで国際社会で正しい認識をしてもらえるよう、このたび防衛省と外務省のホームページで、旭日旗について日本語と英語での説明文を、本日17時に掲載することになりました〉(5月24日)と投稿している。外務省HPでのプロパガンダは安倍首相周辺の極右勢力が主導したと考えて間違いないだろう。
安倍政権が「旭日旗」を正当化しようとするのは、あきらかに戦前日本の帝国主義を肯定する歴史修正主義の延長だ。ゆめゆめ騙されてはならない。
(編集部)
最終更新:2019.09.14 12:44