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『家政夫のミタゾノ』が安倍政権の風刺テンコ盛り! 総理のお友だち優遇、忖度、トカゲの尻尾切り、改ざん…

松岡昌宏が「忖度。1を聞いて 10を悟る、総理の右腕は素晴らしい」と皮肉

“総理のお友だち”であることを知った内部は落合教授への態度を激変させ、責任をとらせるどころか、こびへつらい始める。内部の様子に不審を持った秘書がかわって教授の責任を追及しようとするが、内部は秘書にこう耳打ちした。

「落合教授は総理のご友人だ、わかるだろ?」

 そう、『家政夫のミタゾノ』は、安倍政権下で起きた一連の事件を徹底的に風刺していたのだ。

 安倍首相の「腹心の友」である加計孝太郎氏率いる加計学園の国家戦略特区での獣医学部新設、そして安倍首相夫人の昭恵氏と親交があったことで近畿財務局がその態度を激変させた森友学園問題など、度重なる“お友だち”優遇を皮肉り、総理に対する過剰な“忖度”の内実をこれでもかとばかりに描く。

 実際、忖度という言葉はこのシーン以外にも何度も登場し、三田園が官房長官の内部について「忖度。1を聞いて 10を悟る。総理の右腕としては素晴らしい」と皮肉るシーンまで出てくる。

 さらに、ドラマでは、不祥事が明るみに出ても、総理が最後まで責任逃れをする様子まで描かれる。落合教授が自らデータ改ざんをしたことを認め、政権は追い詰められていくのだが、内部官房長官と総理の間でこんな会話が交わされるのだ。

内部「総理は何も知らなかったことにしますので」
総理「なあ内部、落合くんは友だちだ。友だちは大事だよね。いろいろ頼むと言ったよな。誰かが責任をとらないといけない」
内部「はい、それは。それはことが収まれば、私は大丈夫ということでしょうか? 大丈夫といっていいでしょうか?」
総理「わかるよね」
内部「(諦めたように)はい、わかりました」

 これも安倍政権における“トカゲの尻尾切り”がどう行われたかを想像させるようなシーンといっていいだろう。

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