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イチローに国民栄誉賞を断られ安倍政権が赤っ恥! 国民栄誉賞の不公平な政治利用には村田諒太も苦言

羽生結弦選手にだけ国民栄誉賞を与えた基準の曖昧さと恣意性

 さらに矛盾があらわになったのは、2018年7月に授与されたフィギュアスケートの羽生結弦選手のときだ。

 平昌五輪で羽生選手が金メダルを決めると、安倍首相はその夜、マスコミをかき集めて羽生選手へ祝福の電話をする姿を報じさせ、内々ではすぐに国民栄誉賞授与の検討に入った。そのため平昌五輪直後から羽生選手に国民栄誉賞が授与されるのではという観測は広がっていた。

 しかし、一方では、羽生選手だけに国民栄誉賞を授与する根拠がまったく見当たらないとの意見も根強かった。平昌五輪では、スピードスケートの高木菜那選手が二つの金メダルを獲得するなどの活躍が続出したし、連覇についても、オリンピック2連覇を成し遂げたアスリートは、北島康介、内村航平選手など他にもいる。これまで、オリンピック選手で国民栄誉賞を受賞したのは、3連覇の吉田沙保里、4連覇の伊調馨選手だけ。3連覇した柔道の野村忠宏ですら受賞していない。

 ところが、安倍政権は、羽生選手への国民栄誉賞授与を異例の早さで決定。しかも、その第一報は3月2日の読売新聞で、記事には「政府関係者が1日、明らかにした」とあった。3月2日といえば、朝日新聞が財務省の森友文書改ざん問題をスクープした日。新たな不正発覚から目をそらすために、政権が読売にリークしたのではないかと取りざたされた。

 政権浮揚や不正を糊塗するため人気あるスター選手へ「不公平」に国民栄誉賞を乱発する。本来どんな状況にあっても公平な基準がなければならない行政府のやることとはとても思えないが、特区や認可事業でまでお友だち優遇をやっている安倍政権らしいともいえる。

 しかし、こうした露骨な政治利用には、当のスポーツ選手からも異論が出たことがある。

 ボクシングの村田諒太選手だ。村田選手といえばロンドン五輪で金メダルを獲得後にプロ転向。2017年にはWBA世界ミドル級王者となったが、オリンピックメダリストがプロでも世界王者となるのは日本初の快挙だった。

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