『Abema Prime』に出演する小川アナ
2月9日にテレビ朝日を退職することを発表した小川彩佳アナウンサー。同時に一般男性との結婚予定も発表されたことから、「寿退社」とする報道が多かったが、本サイトでは小川アナの退職の本当の要因は結婚ではなく、政権に忖度するテレビ朝日への失望ではないかと報じた。
リベラルでジャーナリスティックな視点を持つ小川アナが、政権批判をどんどん弱め、ついには小川アナを『報道ステーション』から外したテレビ朝日に見切りをつけたのではないか、と。
実際、小川アナ本人も発表当日の『Abema Prime』(AbemaTV)で、一般男性との交際については認めつつも「結婚ということになっていますけど、結構、会社が結婚を機にと走っちゃったかな…という気もしていて、まだ結婚はこの先なんですけれども」と、退社の理由が結婚ではないことを示唆していた。
さらに、ここにきて、このテレ朝への見切り説を裏づける驚愕の情報が飛び込んできた。なんと、小川アナが『報ステ』のライバル番組である『NEWS23』(TBS)のキャスターになるというのだ。
このニュースを報じたのは、昨日10日のデイリースポーツの「小川アナ寿退社発表即 裏番組へ華麗なる転身!? 『ニュース23』新キャスター候補に」と題する記事。30周年を迎える同番組では、4月の番組改編でリニューアルの計画が進んでおり、その目玉が小川アナの抜擢なのだという。
『NEWS23』といえば、『筑紫哲也のNEWS23』として1989年にスタートして以来30年続く、TBSの看板ニュース番組。きちんと政権批判できる報道番組がどんどん減るなか、地道に政権の不祥事や不正を追及し続けている貴重なリベラル系ニュース番組。リベラルでジャーナリスティックな視点を持った小川アナが、キャスターをつとめるというのなら、非常によろこばしいことだ。
しかし一方で、このニュース、本当なのかという疑問も残る。というのも、局アナが退社した後、他局への出演は一定期間控えるという慣例があるうえ、『NEWS23』といえば、前述したように、小川アナの古巣『報道ステーション』と十数分ほど放送時間もかぶるライバル番組だからだ。
そこで、複数のテレビ関係者に取材したところ、この情報はかなり確度の高いものであることがわかった。
「小川アナの『NEWS23』キャスター就任はほぼ決定していると聞いています。ただし、就任は4月ではなく、次の改編期の9月のようです。『23』は岸井成格・膳場貴子コンビから星浩キャスターにリニューアルして以降視聴率が低迷しており、途中から雨宮塔子を投入しテコ入れしましたが、依然として厳しいまま。歴史のある番組とはいえ、このままでは番組の存続自体が危うい。そこで、人気があるのに『報ステ』を外された小川アナに白羽の矢を立てたということのようです。小川アナがテレビ朝日からの退社を決めたのも、『NEWS23』のキャスターが内定したからですよ」(TBS関係者)
ただし、念のため、言っておくが、これは小川アナがテレ朝を裏切ったということではない。本サイトが再三にわたって指摘してきたように、話は逆だ。