★6位 安室奈美恵—— 圧力にも負けず、引退後も翁長前知事への追悼コメントを残し続けた思い
昨年9月をもって芸能界から引退した安室奈美恵だが、その直前に非常に印象的な姿勢を示した。8月8日に亡くなった翁長雄志前沖縄県知事を追悼するコメントを自身のホームページにアップしたのだ。
〈翁長知事の突然の訃報に大変驚いております。
ご病気の事はニュースで拝見しており、県民栄誉賞の授賞式でお会いした際には、お痩せになられた印象がありました。
今思えばあの時も、体調が優れなかったにも関わらず、私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました。
沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております。心から、ご冥福をお祈り致します〉
安室はこれまで緊密な仕事相手であっても、追悼コメントの類を出したことはほとんどない。それが、翁長知事に対しては、沖縄を思う姿勢に敬意を示し、その遺志が受け継がれることを願う、とまで語ったのだ。これに焦ったのが、安倍政権とその応援団だった。ネトウヨは安室を「反日」「パヨク」などと攻撃し、官邸も翁長氏の後任を選ぶ知事選挙で、自公候補である佐喜真淳候補を支援するよう、エイベックスなどを通じて圧力をかけようとしたといわれている。
しかし、安室はそういった圧力に屈することなく、翁長氏への思いをつらぬいた。ほかの芸能活動は引退日(9月16日)に幕引きをしたのに、前述の追悼コメントを掲載した公式サイトだけはその後も残し、沖縄知事選と同じ日(9月30日)いっぱいで閉鎖したのだ。
これは明らかに、翁長氏の遺志を受け継ぎ、沖縄を守ろうとする安室なりの意思表示だった。具体的な発言をしたわけではないが、安室なりの行動で意思を示した勇気に敬意を表し、6位にランクインさせてもらった。
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前編では、新しく政治的なメッセージを発信し始めたニューカマーが目立った。安倍政権が年々ひどさを増し、我慢できなくなった人たちが少しずつ増えているということだろう。
後編では、これまで継続して政権批判をし続けてきた芸能人たちも含めた、新たな動き、そして大賞を発表したい。
(編集部)
最終更新:2019.01.04 10:09