麻生財務相は高額医療にかかる高齢者にも「さっさと死ねるように」と暴言
ようするに、麻生財務相が繰り返し暴言を吐いてやろうとしていることは、人工透析患者をはじめ“原因は自堕落な生活にある”と誤った認識を社会に広げると同時に蔑視感情を植え付けるという偏見・差別の拡散であり、患者やその家族に恥の意識をもたせることで医療費抑制につなげようという、極悪非道の“政策”なのだ。
しかも、麻生財務相がターゲットにしてきたのは、糖尿病患者だけではない。2013年11月21日に開かれた政府の社会保障制度改革国民会議では、麻生財務相は高齢者の終末医療にかんして、こんな暴言を放っている。
「政府のお金で(高額医療を)やってもらっていると思うと、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろ考えないと解決しない」
つまり、麻生財務相は、高額医療にかかる高齢者は「さっさと死ね」と言っているのだ。その上、このとき麻生財務相は患者のことを「チューブの人間」と表現した上、「私はそういうことをしてもらう必要はない、さっさと死ぬからと(遺書に)書いて渡している」と述べたという(毎日新聞2013年11月22日付)。
自分の死生観を勝手に国民に押し付けるなと言いたいが、こうやって麻生財務相は国民の医療を受ける権利、いや、国民の生きる権利を軽んじ、奪おうとしてきたのだ。
これは糖尿病や終末医療を受ける高齢者だけの問題ではない。麻生財務相の物言いは、あらゆる障がいや後天性の重病にいつ刃が向けられてもおかしくはないものだ。そして、こうやって自己責任だと国民に押し付けることで、社会保障費の抑制をはかろうという頭しか、この無能な大臣にはないのである。
多くの国民が麻生氏の暴言に慣れすぎて、「また失言か」などと見過ごすかもしれないが、こんな男をのさばらせつづけるのは、はっきり言って異常であり危険だろう。これは大袈裟ではなく、私たちの命の問題がかかっている。即刻、辞任するべきだ。
(編集部)
最終更新:2018.10.23 08:09