東京新聞・望月記者に6日夜の災害無視を追及された菅官房長官の舐めた回答
そして、こうやってNHKを手懐けきった菅官房長官は、その態度を増長させている。
たとえば、昨日午前の定例会見では、孤軍奮闘する東京新聞の望月衣塑子記者が豪雨災害の真っ最中である6日におこなわれた公邸での極秘会合について質問。この会合は菅官房長官自らが無派閥議員を束ねてとりもった会だと言われているのだが、望月記者はいかに6日夜が緊迫した状態であったかに触れて、「災害を指揮すべき首相と長官がこのような会合をもったのか」と追及した。ところが、対する菅官房長官は事務方に合図を送って「質問を簡潔にお願いします」と質問を遮らせた上、こう言い放ったのだ。
「ここは政府の見解を説明する場でありますので、あなたの要望にお答える場ではありません。しっかり対応しております」
災害対応に当たるべきときに、なぜ首相と官房長官が揃って総裁選のための活動をおこなったのか。それについて質問することは個人の要望などではないし、官房長官は説明責任の義務を負っている。なのに、「あなたの要望に答える場ではない」と言って拒否する──。しかも、この傲慢な会見の様子を、どのメディアも伝えようとはしないのだ。
安倍首相と菅官房長官が喧伝する「やってる詐欺」が無批判に報じられ、公共放送が進んでフェイクニュースを流す……。本サイトが伝えた『報道ステーション』(テレビ朝日)の政権批判封印問題もそうだが、メディアの忖度は今後もさらに加速していくのだろう。
(編集部)
最終更新:2018.07.31 09:34