『笑点』メンバーは芸人としての矜持を貫き通した(画像は『笑点五〇年史 1966-2016』/ぴあ)
高い視聴率を誇る長寿番組『笑点』(日本テレビ)がネットで炎上した。理由は、5月27日放送で安倍首相や政権への風刺、批判的な回答が連発されたためらしい。
せっかくなので、この日の放送を再現してみよう。まず、司会の春風亭昇太から「人はうるさいと耳をふさいだりなんかしますよね。そこで皆さん、今回耳をふさいでください。で、一言言ってください。私が『どうしたの?』って聞きますから答えてください」というお題が出される。
これに口火を切ったのは、三遊亭円楽だった。声色を安倍首相に似せながらこのように答えた。
「安倍晋三です」
「どうしたの?」
「トランプ氏から国民の声は聞かなくていいと言われました」
続いて、手を上げたのは林家たい平。彼もまたモノマネを交えながら回答した。
「麻生太郎です」
「どうしたの?」
「やかましいぃ〜」
政権批判ネタ三部作のトリを飾ったのは林家木久扇。彼はこのように答えた。
「うるせーなー」
「どうしたの?」
「沖縄から米軍基地がなくなるのはいつなんだろうねぇ」
まさに、安倍政権への痛烈な風刺三連発。そして、回答した三人は連続で座布団一枚を獲得した。