あまりのひどい状況に「反安倍」でなかった人たちまでが声を上げ始めた
とはいえ、宍戸開はこれまで、政治的なメッセージを発信し続けてきた人ではない。Twitterは08年から始めているが、基本的には、撮影した風景写真を掲載したり、仕事の告知や進行報告をしたり、鑑賞した映画の感想を述べたりといった、一般的な芸能人と同じ使い方をしてきた。昨年からは、安倍政権批判に関するメディアのニュース記事をリツイートしたりもしているが、しかし、政権批判を自らの言葉でツイートすることなどほとんどなかった。それが、ここ数カ月、ついに〈嘘つきがウソつき呼ばわりするなと言っている!〉といったツイートをするようになったのだ。
前述した写真家としての活動や、それに関するインタビュー発言などを勘案すると、宍戸開がもともとリベラル寄りな考えの持ち主なのは間違いない。しかし、声高に「反安倍!」を掲げるようなタイプではなかったのも、また事実だ。
だが逆言えば、現在ではそういった人ですら、直接的に安倍政権への怒りを表明するようになっている。というか、まともな感性の持ち主ならば、普通はそうなるのだろう。
公文書改ざんなどという、先進国としてあるまじき事態まで引き起こしながら、それでもなお嘘に嘘を塗り重ねる安倍政権。こんなものをいまだにエクストリーム擁護し続けるのは、もはや、カルト的安倍応援団だけなのである。
(編集部)
最終更新:2018.04.25 12:29