「週刊文春」は一行も書かず、19ページに及ぶたけしの小説を掲載
こうしたたけしの変化と愛人との関係をいくつものメディアが指摘するなか、まったく違う動きを見せたメディアがあった。それが3年半前、愛人の存在をスクープし、今回の独立劇の端緒をつくったといえる「週刊文春」(文藝春秋)だ。今回もさぞかし強烈な“文春砲”が炸裂するのかと思ったら、期待とは裏腹にたけしの独立劇や愛人について、一行も書かなかったのだ(水道橋博士が連載で触れただけ)。そして掲載されていたのが、たけしの書き下ろし小説だった。
この小説は「ゴンちゃん、またね。」というタイトルで、たけしが「週刊文春」のために書き下ろした18ページに及ぶ一挙掲載の中編小説。新事務所と同じく愛犬の“ゴンちゃん”をタイトルにしているのも興味深いが、さらに挿画2点もたけしの作品が使用されている。その内容はうだつのあがらない小説家志望の男と“ゴン”の触れ合いと、その後に起こる事件が描かれたものだが、このタイミングで、一体どういうことなのか。
「3年半前の愛人スクープに、たけしはかなりうろたえ、また愛人にも叱責されて、関係者がその対策に奔走したようです。その結果の手打ち、バーターが今回の小説だったようです。掲載のタイミングが偶然だったか、意図的だったのかはよくわからないのですが、「週刊文春」に今後、たけしのスキャンダルが掲載されないことだけは確かでしょう」(出版関係者)
実は、新潮社がたけしバッシングに走ったのも、このバーターが背景にあったのではないかといわれている。
「たけしは、ここ最近はむしろ新潮社とのほうが関係が深く、昨年出版した『アナログ』をはじめ数多くの作品を新潮社から出版してきた。ところが、“文春砲”を恐れたのと、愛人の意向で文春にのりかえた。それで新潮が“たけしを徹底的にやろう”という空気になったんじゃないかといわれています」(前出・出版関係者)
愛人にハマって、自分を支えてくれたスタッフを裏切ったうえ、姑息なバーター。いまのたけしは、あらゆる意味で、晩節を汚してしまくっているというしかない。
(林グンマ)
最終更新:2018.03.26 12:39