SMAP独立の際にジャニーズに忠誠を誓った山ピーだったが…
そもそも山下は、事務所入所当時からジャニー喜多川社長のお気に入りであり、NEWSも「いまデビューできなければ事務所を辞める」と申し出た山下のために結成されたグループだった。しかし山下はその後、ドラマのギャラをめぐりメリー喜多川副社長と揉めたことからNEWSを脱退、同時にメリー氏の娘である藤島ジュリー景子副社長の管轄(ジュリー派)からも外れ、ジャニー社長の仲裁で、非主流派でありSMAPの育ての親である飯島三智マネージャー(飯島派)に鞍替えしたという経緯がある。
メリー氏・ジュリー氏と飯島氏の対立が深刻化するなか、勃発したのがSMAP独立騒動だった。このとき、山下も飯島氏から独立を打診されたが、しかし山下は狼狽し“独立など画策していない”と事務所に忠誠を誓ったと報じられている。
その後、山下は亀梨和也主演の『ボク、運命の人です。』(日本テレビ)に出演、大ヒットした『青春アミーゴ』以来となる亀梨とのユニットでCDをリリース。また山下主演の人気ドラマ『コード・ブルー〜ドクターヘリ緊急救命〜』(フジテレビ)新シリーズにも出演し瀕死の月9枠で好視聴率をあげ、さらに今年7月には劇場版『コード・ブルー 〜ドクターヘリ緊急救命〜』が公開を控えるなど、事務所から干される事態は回避されたと思われていた。
しかし、それはあくまで表面上のことだという。
「そもそも山下はメリー氏に一度楯突いた身。さらにSMAP騒動でも飯島氏との親密な関係や、独立までが取りざたされた。山下に対して、いまだ“裏切り者”“飯島派”という認識は変わっていません。一度裏切った人間を絶対に許さないのがメリー氏ですからね」(元ジャニーズ関係者)
実際ジャニーズの“山下排除”は確実に進んでいるとみられている。この間、山下は年末恒例のジャニーズカウントダウンに参加したり、犬猿の仲だった亀梨和也に近づくなどの動きもあったが、しかし実際は騒動以降も、山下が置かれた立場は微妙なままであり、事務所も山下を露骨に干すことはしなくても、守ることはしないというスタンスだという。
「たとえば映画化もされる『コード・ブルー』は、もともと山下主演の人気シリーズだったが、昨年夏に放送された第3シーズンにもジャニーズはなぜか乗り気じゃなかった。視聴率苦にあえぐフジに頼み込まれ渋々OK、その代わりにねじ込んだのが、ジュリー氏がゴリ押し中のHey! Say! JUMP有岡大貴。映画を最後に山下を切って、今後放送するときは有岡ら第3シーズンで加わった新人救命医を演じた若手たちを主役に交代させたシリーズに変わるという説も根強い」