貴乃花が新興宗教団体代表の『2012人類の終焉』本に推薦文
宗教問題に詳しいジャーナリストがこう解説する。
「龍神総宮社はいまの代表の父親である辻本源冶郎なる人物が立ち上げ、新新宗教ブームの1970年代半ばに、宗教法人にした教団。教義は一見、神道風ですが、“銀河系の最高神”として『天主天帝』なる存在をもちだしてきたりと、いろんな宗教をつぎはぎにしたかなりいい加減なものです。しかも、1994年に源冶郎が亡くなって息子の公俊氏が跡を継いだあたりから、さらになんでもありな感じになって、オカルト臭が強くなった。一方で、芸能人やスポーツ選手を招いて派手なイベントやパーティをうつようになり、内部告発が寄せられたり、右翼団体に糾弾されたこともあります」
しかも、同団体が悪質なのが、阪神大震災や東日本大震災を信者獲得に利用していることだ。前述のHPにある奇跡体験を読むと、「阪神大震災の際も龍神総宮社の御信者様でお亡くなりになられた方は、一人もおられませんでした」と喧伝した後、町が全壊し、多数の死者が出た岩手県大槌町の信者の証言として「大津波が庭の直前で止まった」「神様の御守護のお陰以外の何者でもない、本当に京都の神様は凄い」などと書き立てているのだ。
まさに人の不安や不幸につけこむ、悪質な宗教勧誘としか思えないが、しかし貴乃花親方は本サイトでも既報の通り、この新興宗教に「心酔」という言葉がぴったりなくらい肩入れしてきた。
「貴乃花親方が龍神総宮社に入れ込み始めたのは、公俊氏に代替わりしてから。毎年の豆まきはもちろん、大阪場所の時は龍神総宮社の施設を貴乃花部屋の宿舎にするようになった」(スポーツ紙担当記者)
実は前述の辻本公俊氏のトンデモ本『2012人類の終焉』の表紙の帯には貴乃花親方が「この本を推薦します」という推薦文を顔写真付きで寄せている。
また、つい先日、相撲界初の双子力士「貴源治」「貴公俊」という2人の力士のしこ名も、の創始者である辻本源冶郎、現祭主の辻本公俊からつけたものだといわれている。