ネトウヨの攻撃にさらされても、反差別を訴え続けるほっしゃん
今回、星田は〈別に祖国が朝鮮でも恥ずかしいことではないですよ。朝鮮人と言われて怒るということは貴方が朝鮮人とは恥ずかしいものだと認識している証拠ですよ〉というネトウヨのリプライに対し、このように返していた。
〈ほんとキミらって救いようがないよね。「祖国へ帰れ。」という朝鮮の方々に対してのヘイトに怒ってるんや。最低の人間ということを自覚しなさい〉
彼らの言う〈在日は祖国に帰れ〉的な言動は、安倍政権に対して意見を異にする人々に対して日常的に浴びせかけられる常套句である。そして、これに対し「私は在日ではない」とただ単に事実を返すかたちで反論すると、「お前こそ逆に在日を差別している」と攻撃してくるというのも、これまた定番パターンだ。
実際、以前にも星田は〈在日吉本〉と言われたことに対し反論したことから、差別的な発言など一切していないにもかかわらず、ネトウヨから「差別主義者」と攻撃を受けたことがある。
それに対し今回は、〈「祖国へ帰れ。」という朝鮮の方々に対してのヘイトに怒ってるんや〉と、事実でないことは事実でないと伝え、そのうえで差別は人間としてよくないことだと発信した。
彼の行動は言ってしまえば完全な徒労かもしれない。雨後の筍のごとく、次々に溢れ出てくるヘイトに対し、ひとつひとつ反論していくのは限りなく面倒くさい作業だ。たとえそんなことをしたところで、ただただ炎上するばかりであり、途方もない労力を使っても、もちろん一銭たりとも儲かることなどない。
しかし、そういったときに村本が言うような〈一生誰にも相手されない存在が当然〉という態度で多くの人がスルーしてきたことが、結果的にグロテスクな差別言辞を野放しにすることを容認し、現在の日本における排外主義の蔓延を生み出した。
星田といえば、過去にも〈誰に奪われたか知らないけど、ツイッターのプロフィールに 「日本を取り戻せ!」的な事を書いて差別ツイートを撒き散らすヤツ、 日本の前にまずあなたの人格とか正気を取り戻せよ〉や〈僕も愛国者ですよ。差別をして日本の評判を落とすヤツなんて、売国奴ですよ〉といったツイートを投稿。差別言辞、排外主義には一貫してアンチテーゼを唱え続けてきた。その度にネトウヨたちから何度も攻撃されてきたが、それでも口をつむぐことなく、抵抗し続けている。
排外主義の蔓延に対抗するには、星田のように、偏狭な排外主義や差別が日本社会にはびこっていることを可視化させ、それがいけないことであることをくり返し主張し続けること。地道で途方もない作業かもしれないが、それこそが、よりよい社会をつくっていくために必要なことなのではないだろうか。