代表選で大串議員と握手する玉木新代表(撮影・横田一)
総選挙で惨敗しても「創業者責任がある」と引責辞任をしなかった小池百合子希望の党・代表が11月14日、電撃的な辞任表明をして4日前に共同代表に選ばれたばかりの玉木雄一郎氏を後継指名(“禅譲”)した。親小池の結党メンバーが要職を占める執行部人事(長島昭久・政調会長、細野豪志・憲法調査会長)と代表交代が引き換えのような形であったため、玉木新代表が初の定例会見に臨んだ11月21日、素朴な疑問をぶつけてみた。
————今回の代表交代は、「小池(百合子)前代表の意向に沿った小池院政が始まるのではないか」という疑いを持たざるを得ないが、今回の代表就任は(14日に)突然代表が辞任して両院議員総会に事前に諮られないまま、事前に“親小池”の人事案と引き換えになる「裏取引」があったような形で代表就任された。改めて両院議員総会を開いて代表選をする考えがあるのか。
玉木代表「裏取引があったのか」という指摘については全くありません。
納得がいかなかったので、再質問を繰り返した。
————「小池代表と組む共同代表を選ぶ選挙」と「小池代表が辞めた後の代表選」は全く違う。なぜ、あの場で急に決めたのか。
玉木代表 私は選ばれたので、よく分かりません。
————今回の決め方について、おかしいと思わなかったのか。「党内民主主義に反したブラックボックスで決まった」と疑わざるを得ないが。
玉木代表 その指摘は当たらないと思います。最高意思決定機関の両院議員総会で正しく決められたものと思います。
————なぜ(代表辞任を)事前に知らせなかったのか。14日の両院議員総会は「(玉木共同代表の新執行部)役員人事を決める場」であって、「代表辞任に伴って代表を決める場」ではなかったはずなのに、一部の人しか知らされずに突然(代表が)決まったのになぜ疑問を抱かないのか。
玉木代表 私は最高意思決定機関である両院議員総会で正しく選出されたものと認識しています。