のん(能年玲奈)がレプロから突きつけられた悪質な契約書
実際、こうした奴隷契約はローラにかぎったことではない。その典型が、レプロエンタテインメントと対立したのん(能年玲奈)のケースだ。
周知の通り、彼女は度重なるレプロからの圧力と妨害により、本名であるにも関わらず「能年玲奈」から「のん」への改名のうえ再スタートを余儀なくされている。
その妨害の根拠となったのが契約書だった。レプロを含む、バーニング、ホリプロ、ナベプロなどの大手芸能プロは、彼らが加盟する日本音楽事業者協会(音事協)の統一の契約フォーマットを使っているのだが、そこにはこのような文言があると「週刊文春」16年7月28日号の記事に記されていた。ちなみに、ここでの「乙」は能年玲奈を、「甲」はレプロを指している。
〈乙がこの契約の存続期間中に使用した芸名であって、この契約の存続期間中に命名されたもの(その命名者の如何を問わない。)についての権利は、引き続き甲に帰属する。乙がその芸名をこの契約の終了後も引き続き使用する場合には、あらかじめ甲の書面による承諾を必要とする〉
この契約内容はどう考えても法的に無効だし、裁判にもち込めばおそらく能年側が勝訴したと思われるが、それでも能年は、レプロのこの要求を呑んだ。「能年玲奈」という名前を使い続けることで、今度は一緒に仕事をする相手に迷惑がかかることを危惧したからだ。
そして、このときも、テレビ局はレプロを一切批判せず、逆に「洗脳騒動」というかたちで能年をバッシング。いまにいたるまで、ほとんど能年を干し上げ続けている。