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ネトウヨと視聴者の会が『ひるおび』を“反日番組”と勘違いしスポンサーに圧力! 田崎史郎大活躍の政権忖度番組をなぜ?

失笑! 視聴者の会も勘違いして『ひるおび!』のBPO告発を検討

 実際、もはやネトウヨと寸分違わぬレベルに堕ちた保守文化人たちも、テレビに対するモロな圧力行為を実現しようとしている。たとえば、例の報道圧力団体「放送法遵守を求める視聴者の会」では、最近、これまで同会を牽引してきた文芸評論家・小川榮太郎氏から、日々ネトウヨばりのデマを散々垂れ流している経済評論家・上念司氏に事務局長を交代した。

 つまり、「代表・百田尚樹 事務局長・上念司」という悪夢のようなネトウヨ新体制がスタートしたのだが、上念新事務局長は早くも『真相深入り!虎ノ門ニュース』で「TBS『ひるおび!』のBPO告発を検討しています。これはもうガチでいこうかと」と明言しており、同会ホームページでは8月6日付でこんなトンデモ声明を出していた。

〈これまで当会は呼びかけ人を中心とした任意団体として、これまでテレビ局に対して放送法を遵守するよう働きかけて参りました。しかし、今回残念ながら歴史上最悪に属すると思われるの偏向報道(加計学園を巡る一連の報道)がなされてしまいました。このような活動に従事しながらテレビの偏向報道を止められなかったことに忸怩たる思いです。
 これまでの呼びかけ、情報開示は偏向報道を正すという目的を達成するためには不十分であった言わざるを得ません。このことについて大変遺憾に思います。
 そこで、当会はこれまでのような呼びかけ人を中心とした任意団体から一歩進んで、体制を整備し、最終的には一般社団法人を目指して活動することにしたいと考えております。その目的は、法人格を有することにより、放送局やスポンサー企業の株主になり、株主総会等で経営者に直接偏向報道の問題点とリスクについて訴えていくということです。こうすることでしか現行制度において実効性のある提言をすることは不可能ではないでしょうか?〉(原文ママ)

 ようは、番組スポンサーの企業の株を取得し、総会で圧力をかけると宣言しているのだ。頭がクラクラしてくるではないか。

 いずれにせよ、今後、ネトウヨたちによるテレビ局への圧力行為は、「視聴者の会」のようなグロテスクな組織と絡んでより組織化され、グロテスクなまでに苛烈を極めていくだろう。言うまでもなく、メディア関係者は、こんな卑劣な連中に決してひれ伏してはならないし、同時に、その背景にある政権への忖度もキッパリやめねばならない。それが、私たち視聴者の「知る権利」を守るために最低限必要なことだからだ。

最終更新:2017.12.06 06:40

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