国会でネトウヨと同じ「報道しない自由」問題を持ち出した青山
さすがは、共同通信記者時代にウラの取れない記事を濫造し、同僚記者から「文豪(笑)」とのあだ名をつけられていただけのことはある。というか、国会という場所でまるで週刊誌の記事みたいな出所不明な「関係者」情報をもとに行政の最高責任者を擁護すること自体が前代未聞だし、国会を『虎ノ門ニュース』か何かと勘違いしているとしか思えない。
こうして、初っ端から盛大な自爆のタネを蒔き、またぞろお得意の「文豪」ぶりを見せつけた青山センセイ。しかし、これはいわば序章にすぎなかった。今回のハイライトといえば、やはり、これを置いてないだろう。そう、いまネトウヨががなりたてている例の“加戸氏の発言をもっと報道しろコール”をあろうことか国会で再現したのだ。
周知の通り、いま、安倍応援団やネトウヨの間では「前愛媛県知事の加戸守行氏の答弁が加計問題の疑惑をすべて晴らした」なる言説と、「加戸氏の発言が真実を明かしているのにマスコミは意図的に取り上げない」なる陰謀論が行き交い、「報道しない自由」なるネトウヨスラングまでまたぞろ拡散している。
つまり、数々の内部文書から証拠が出ている「加計ありき」の事実に正面から反論できない安倍政権とその応援団は、マスコミを「偏向だ!」と叩くことで疑惑をうち消そうと躍起になっている、ということなのだが、そこに目をつけたのが青山センセイ。昨日の閉会中審査で、加戸氏に対してこんな質問をし始めたのである。
「実は7月10日、加戸参考人が経緯も含めてとてもわかりやすくお話しいただいたんですけども、ほとんど報道されませんでした。ちなみに、僕という国会議員はこの辺にいないかのような扱いになっておりましたが、それは有権者には申し訳ないけど、はっきり言ってどうでもよいことであります。問題は、当事者の前川参考人とならんで、一方の当事者の加戸参考人が、まるでいなかったごとくに(マスコミに)扱われたということ(中略)。加戸参考人におかれては、今回のこのメディアの様子を含めて、社会の様子、どのようにお考えでしょうか」
ようするに、“加戸氏の発言を伝えないマスコミはけしからん! 加戸さんもそう思うでしょ?”と水を向けたわけだが、実はこの質問、完全なデマにもとづいていた。そのことを証明したのが、数日前の青山センセイの発言だった。
今回の閉会中審査の4日前、7月21日に青山センセイがゲスト出演した、櫻井よしこ氏主宰のインターネットテレビ「言論テレビ」でのことだ。