須藤凜々花の背後にある見城徹、秋元康の影
しかも、この結婚宣言は運営どころか、最高幹部の入れ知恵ではないか、との見方もある。
「須藤本人だけというのはもちろん、現場のスタッフの判断だけで、こんな仕掛けができるとは思えない。秋元康のOKが絶対あったはずです。もしかしたら、須藤に入れ込んでいる秋元のお友だち、幻冬舎の見城徹社長の入れ知恵があったんじゃないかともいわれています」(出版関係者)
実際、須藤凜々花は秋元、見城の両者から、他のメンバーにはない推され方をしてきた。見城社長がその知性に惚れ込み、さまざまな場所で須藤を絶賛していたのは有名な話で、昨年には『人生を危険にさらせ』という哲学をテーマにした彼女の著作まで幻冬舎から出版させた。
秋元もお友だち、見城社長のプッシュに応えようと、彼女を重用してきた。彼女が麻雀に興味をもち始めるやいなや、『NMB48須藤凜々花の麻雀ガチバトル! りりぽんのトップ目とったんで!』という冠番組をスタートさせ、15年7月リリースのシングル「ドリアン少年」では単独センターも務めさせた。あまりに露骨な推され方に枕営業疑惑まで飛び出したほどだった。ちなみに、前述の処女宣言はその反論として飛び出したのだが、枕営業はともかく、須藤と見城はさまざまなことを相談する関係だったという。
「処女宣言からいきなり結婚宣言という派手な転換は、いかにも見城さんらしいやり方だと思いますね。彼女の著作も、見城さんと秋元さんが喧々諤々の議論をしながらつくったらしいですし、今回も見城さんと秋元さんが相談して『それは面白い』と盛り上がって実現したという可能性は十分ある」(前出・出版関係者)
ちなみに、見城社長は6月18日付日刊スポーツでこの騒動についてコメントしていたが、「知らなかった、びっくりした」と言いつつ、ご満悦の様子を隠していなかった。
「びっくりしたよ。この間まで『一生結婚しない。一生処女です』と言っていたのに。文春に撮られたとはいえ、総選挙で表明してしまう。正反対のことだが、どちらもその時の本音なんだ。ファンが投票する総選挙で結婚と言うなんて、凜々花以外の子は絶対許されないでしょう」
「でも、須藤のここまでやり切る姿や、いつだって予測できないところに、おそらくファンも、そして私も魅せられた。彼女はこのままでは終わらないよ。ここからどうなるのか。まだまだいろんな幕があるでしょう」
また、秋元康からこの騒動についての反応はいまだないが、秋元は以前、小嶋陽菜のフォトブック『こじはる』(講談社)に収録された、小嶋との対談のなかでこのように話していた。
「でもさ、一番かっこいいのは総選挙のステージで「私から発表があります……」と言って、みんなが卒業発表かな?と思ったら「結婚します!」っていきなり宣言することだよね」