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浅田真央引退会見で一切触れられなかったNGワード! なぜ真央ちゃんはメディアタブーとなったのか?

●キム・ヨナの質問はNG? 質問した赤旗記者は炎上

 実際、最後の挨拶以外で、彼女が声を詰まらせ、感情をのぞかせたのは、「浅田さんにとってオリンピックの舞台はどういうものだったか?」と質問されたときだった。

「トリプルアクセルに声かけるんですよね、難しい」などとどう答えればいいのというような質問にも、決して沈黙や間をつくることなく朗らかに応えていた真央が、この問いに言葉を失った。沈黙がしばらく続き、目には涙を浮かべていた。

 結局、「うーん、やはり4年に1度ですし、選手である以上、小さいころからやってきたので、メダルをとれたのは良かったですし、五輪に出ることができてよかったです」というあたりさわりのない回答しかしなかったが、こみ上げていたのは、明らかにオリンピックに対する悔しい気持ちではなかったか。

 しかし、それ以上の質問は誰もしなかった。「オリンピックの金メダル」以外にやり残したことはない。それを諦めるに至ったその胸の内を誰も問わなかった。

 もうひとつ、NGワードかなにかに指定でもされているのかなというくらいに不自然なまでに触れられなかったことがある。それは「キム・ヨナとのライバル関係」だ。彼女のスケート人生を語る時に、「キム・ヨナとのライバル関係」は避けられないテーマであり、実際、その軌跡を報じるワイドショーなどは、こぞってヨナとの関係を報じていた、にもかかわらず、この引退会見でそうした質問が出ることは、ほとんどなかった。

 唯一「しんぶん赤旗」の記者が、キム・ヨナについての思いを問うていたが、ネット上では赤旗に対する非難が飛び交い、産経新聞は「赤旗記者がキム・ヨナさんについて質問」と書き立て「キム・ヨナ選手と並べないでほしいんだけど」「赤旗って最低」などというネットの声を紹介し攻撃した。

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