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失笑! 安倍官邸がネトウヨの妄想に丸乗りし“辻元清美スパイ工作”デマを拡散! 安倍応援団の山口敬之は昭恵夫人疑惑と同列扱い

 その上、山口は続いてこんなことまで話していた。

「まあちょっとレベルは低いんですけど、悪魔の証明どうしっていったらね、これ国民はついていかないと思いますが。でも、(強調して)そもそもがその程度の話ですから、まあ、僕らがね冷めた目で見てるのが一番なんだと思いますけどね」

 ようするに、山口の目的は、辻元議員のネトウヨレベルの妄想陰謀論をもち出すことで昭恵夫人の問題も一緒くたにし「レベルは低い」「その程度の話」と矮小化しようとすることなのだ。

 まったく「レベルが低い」のはお前の頭ではないかと呆れかえるが、さすがにこの詭弁には、司会の小倉智昭も「ただ、『そもそもがその程度の話』と言われても、最初はそう思っていましたが、安倍さんが『私たちが関わっているんだったら辞めますよ』と言ったことによってここまで大きくなっちゃったわけなんで」と山口にツッコミを入れていたほどだ。

 しかし、この山口の無理にもほどがある解説こそ、官邸側の逃げ切り作戦のひとつなのは間違いない。こんなネトウヨの言説を、本気で自民党は「カード」に仕立てようとし、御用ジャーナリストに垂れ流させているのだ。

 しかも、こうしたネトウヨ的なやり口で問題を誤魔化そうとしているのは、山口だけではない。

 たとえば産経新聞は、辻元議員が「幼稚園に侵入」しようとしたという籠池夫人の主張に対し辻元議員が事実に反すると反論したことを伝えるニュースにおいて、辻元議員が小学校建設予定地の視察を行った際の写真をセットにして報道。その写真は辻元議員が小学校建設予定地の入口すぐ近くでスマートフォンを構えて撮影している場面なのだが、記事とセットで見ると、まるで辻元議員が幼稚園の前でそれを行っているようにも思えるもの。実際、ネトウヨは幼稚園での写真でもないのに「やっぱり辻元は侵入しようとしているじゃないか!」「これが証拠写真だ!」と吹き上がっている。

 また、現在、火の粉を振り払うのに必死の松井一郎・大阪府知事も、昨日行われた会見で、「安倍首相は忖度があったことを認めるべき」「いい忖度と悪い忖度がある」などと語ったが、その際、「悪い忖度」の例として辻元の一件を挙げ、「まさに民進党の忖度じゃないですか」とメディアを批判。辻元議員が明確に抗議を出したわけで、「忖度」でも何でもないのだが、松井府知事もまた辻元議員の問題によって自身の疑惑を小さく見せようとするのだ。

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