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失笑! 安倍官邸がネトウヨの妄想に丸乗りし“辻元清美スパイ工作”デマを拡散! 安倍応援団の山口敬之は昭恵夫人疑惑と同列扱い

 こうした主張に対し、辻元議員は「全くの事実無根」「(籠池夫人が)ネット上で流された根も葉もないうわさを信じたためと思われる」と反論。メディアに対しても「誤った内容を拡散しないよう強く求めます」としたが、実際に毎日新聞は同日のメール公開に際して辻元議員に言及されている部分を削除していた。

 だが、この毎日新聞の対応にネット上では「辻元の犯罪を隠蔽した!」との声が噴出し、ネトウヨらは、以前から流れていた辻元議員が連帯労組関西地区生コン支部委員長だった人物から選挙でカンパを受けていたとする「月刊宝島」(宝島社)2010年1・2月号の記事を拡散することで「やっぱり辻元は作業員を送り込んでいた!」と主張。挙げ句、“残土搬出していた土木会社の社長が自殺した”というジャーナリストの田中龍作氏のツイートが曲解され、現在は「辻元が送り込んだ作業員が自殺した」「労組ということは北朝鮮が後ろで糸を引いている証拠だ」というかたちで流布されている状態だ。

 なぜ土の搬出をしていた作業員が生コン関係者になるのか、さっぱり意味がわからないが、問題をすり替えて野党批判に精を出すのはネトウヨの芸当。たいして驚きはないが、しかし問題は、このバカバカしいにも程があるネトウヨ情報に、官邸の息がかかった御用ジャーナリストや自民党、日本維新の
会の議員たちが乗っかっているということだ。

 現に今朝放送された『とくダネ!』(フジテレビ)では、この間、徹底して安倍首相と昭恵夫人を擁護してきた山口敬之が、「非常に興味深いのは、あの、ふたつ籠池さんの奥さんの諄子さんが言っているのは、辻元さんが敷地に入ろうとしたということと、もっと重たいのは、建設現場に知り合いの作業員をスパイとして入れてマスコミ対応をさせたということを、ま、そういう疑惑があるんですね」と紹介。こんなことまで言い出したのだ。

「昭恵さんは100万円渡していませんという悪魔の証明に与党側は苦労してるところなんだけど、今度は野党側の辻元さんはそういうことをしてないという証明しなきゃいけないんですね。そうすると悪魔の証明のどうしガチンコになると、もう泥仕合というか、じゃあお宅も証人喚問応じなさいよ、ということで、多少のカードを自民党側は得たという意識でいるんですね」

 いま、昭恵夫人が問題になっているのは、自分の秘書である役人を使って財務省に掛け合うという国有地の取引に直接かかわっていた疑惑だ。昭恵夫人がかかわることで財務省が忖度した可能性は高く、昭恵夫人が証人喚問に値するのは当然だ。だが、山口はネトウヨが騒いでいる妄想陰謀論をもち出し“辻元議員の疑惑”などと言い募り、あげく「辻元議員にも証人喚問が必要だ」と言うのである。

 それに、今回辻元議員は事実無根と否定したが、もし仮に野党なりメディアなりが、真相を究明するために現場に作業員を送り込んだとして、それの一体何が問題なのか。不正を暴くために潜入調査をするのは当然の行為だ。そのことと、国有地取引に昭恵夫人が関与していたという不正とを、山口は「同列の問題」として扱っているのである。

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