小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

森友学園問題で橋下徹と松井知事の言い逃れがヒドい!『橋下×羽鳥』でも公共の電波を使った論点ずらしが

 さらに、橋下はTwitterだけでは飽き足らず、6日放送の冠番組『橋下×羽鳥の番組』(テレビ朝日)にて森友学園問題を取り上げ、“自分の言い分”を垂れ流したのである。

 番組で橋下は、「(自分が)基準を変えたのは間違いない」と認めつつも、従来、大阪府が設けていた設置基準について「他の都道府県にはやっぱり、あまりない規定なんですよ。(学校法人に)借り入れがあっても、ちゃーんと具体的な中身を見て大丈夫だったら小学校建ててもいいよっていう都道府県もある。だから大阪府はそっちのほうに合わせたんですよ」と主張した。

 しかし、この橋下の主張はまったく筋が通っていない。私学審の議事録によると、文科省が定める基本金さえ森友学園がゼロであることから「計画性がない」と不安視。橋下は「ちゃーんと具体的な中身を見て」などと言うが、私学審の委員たちが「中身を見た」結果、認可答申を保留したにもかかわらず、その約1カ月後に開かれた臨時会で一転して認可適当とされたのだ。

 だが、橋下は同番組にゲストとして出演していた民進党の玉木雄一郎議員にこの基本金がゼロだったことを指摘されると、今度は「今回の件、全部時系列を追っていろんな関係資料読みましたけども、これは大阪府も、それから国も、この……森友学園ですか? あの小学校をあそこの土地に建てると絵を描いていたことは間違いないです」と言い、「国交省の(国有地売却先公募の)声のかけ方が姑息」「政府与党の説明は官僚答弁」などと政府批判を展開。府知事として基準緩和した自身の責任問題から話の流れを強引に変えたのだ。

 しかも姑息なのは、政府批判をしながらも橋下は「首相の奥さんがHPに顔出したとか、そんなところは責任あるかもしれないけども」などとこっそり安倍首相を擁護。昭恵夫人は名誉校長に就いていたからこそHPに顔を出していたわけだが、そうした事実は無視しようとするのである。

 挙げ句、橋下は、いきなり「全国の自治体ではですよ、朝鮮学校も敷地は無償貸し付けです」と、まるで森友学園以上の不正であるかのようにお得意の朝鮮学校無償貸与問題を俎上に載せたのだ。

 橋下の詭弁には呆れかえるほかないが、このような話のすり替えがまかり通るはずがない。いま、これだけ森友学園の国有地払い下げが問題になっているのは、当初、売却額さえ非公表にされ、しかもそれは驚きの激安価格で、さらには小学校設置認可や土地取得の過程にあからさまなまでに不自然さがあり、政治家をはじめとする権力者の関与がなければ不可能と言うべき事態となっているからだ。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する