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つるの剛士が”母親は家にいろ”強要の「親学」イベントに参加!「保育園落ちた日本死ね」非難の背景にあるもの

「天に唾する」というのはこういう文章のことをいうのだろう。そもそも「恣意的解釈」などといっているが、それは和田自身のことではないか。たとえば、和田は「日本を誇ることが北朝鮮につながるという、リテラのほうこそ北朝鮮的論理だ」などと書いているが、リテラの記事はそんなことは書いていない。日本を誇ることを「強要」し、「自国に対して汚い言葉を使うな」と空気をつくり出すことが、北朝鮮のような独裁国家化を招く、と言っているだけだ。それを微妙に歪めて紹介し、「北朝鮮的論理」などと攻撃するのだから卑劣きわまりない。

 あげくは、つるのの思考の危険性に警鐘を鳴らしているだけの記事を「(つるのを)潰してしまおう」という意図があると決め付ける陰謀論丸出しの展開である。

 秘密結社じゃあるまいし、リテラにそんな目論見があるわけもないが、それよりなによりワイドショーをみれば明らかなように、いまは芸能人が政権寄りの保守的な考えを表明したら、逆にコメンテーターとして引っ張りだこになる時代なのだ。そんな状況で、つるのの右翼性を指摘した程度で「潰せる」わけもない。

 だいたいテレビ局に圧力をかけ、言論の自由や政権批判をする出演者や番組を「潰してしまえ」と動いているのは、お前ら自民党まわりの政治家だろう。「表現の自由」を制限できる憲法につくりかえようとしている日本会議に賛同している人間がよくもまあ、こんなことを言えたものである。

 和田はまるで自分が中立的な立場であるかのようにふるまっているが、2014年から今年11月まではあの「次世代の党」(15年末に「日本のこころを大切にする党」に改名)に参加していた政治家なのだ。次世代の党は2014年当時、「男女平等は絶対に実現しえない反道徳の妄想」と主張し、女性の社会進出にも真っ向から反対していた。和田が入党した直後の解散総選挙では、「タブーブタ」というブタのキャラクターのPRアニメーション動画を作成、こんな歌をつくって党の考えを主張していた。

〈なぜだブー!なぜタブー?
子育て犠牲にしてまでなぜ働けと言うの?
子育てがんばるママさんも輝く女性のはずなのになぜだブー!
なぜタブー?なぜだブー!なぜタブー?〉

 和田自身も今年の4月に、自分の育児問題に対する姿勢を露わにするような発言をしている。それこそ「保育園落ちた日本死ね」について、元次世代の党幹事長で、現自民党参議院議員の山田宏が「私にしてみれば『産んだのはあなたでしょう』と、『親の責任でしょう、まずは』と言いたいところだ」と発言して炎上したときのことだ。和田は子育てをテーマにしたWebマガジンの記事が山田批判をしたうえ、「誰が好き好んで可愛い我が子の寝顔しか見られない生活を送るもんか」と書いたことに対して、こんないちゃもんをつけているのだ。

〈「誰が好き好んで可愛い我が子の寝顔しか見られない生活を送るもんか」という発言を聞くと、親はそれで良いのですか?、子育てとはそういうものですか?と問いたくなる。
 子供はそれを望んでいますか?ということをさらに問いたいし、もし困難な状況にあっても我が子をまず責任持って育てていくのは、親の責任であることは当たり前である。〉

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