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つるの剛士が”母親は家にいろ”強要の「親学」イベントに参加!「保育園落ちた日本死ね」非難の背景にあるもの

 つるのは、2014年4月に西尾青年会議所主催の「親学のススメ」なるイベントに親学ディスカッションのパネリストとして参加。今年5月にも松本青年会議所主催の親学をテーマとした「子育てフォーラム」というイベントでもパネリストをつとめているのだ。

 親学とは本サイトでも繰り返し指摘している通り、日本会議の中心メンバーである高橋史朗が提唱する教育理論で、「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」などと主張するもの。“子どもを産んだら母親が傍にいて育てないと発達障害になる。だから仕事をせずに家にいろ”という科学的にはなんの根拠もないトンデモ理論だ。

 要するに、つるのは母親が保育園に子どもを預けることよしとしない「親学」の広告塔的役割を果たしていたわけだ。「保育園落ちた日本死ね」を非難したのも、言葉遣い以前にそのことと無関係とは思えない。

 いずれにしても、つるのは一般視聴者が考えているような「日本が大好きなだけのあんちゃん」ではけっしてない。百田尚樹や竹田恒泰、櫻井よしこ、ケント・ギルバート、池田信夫、「WiLL」編集部、さらには日本会議の別働隊「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などのツイッターもフォローしており、歴史修正主義や国家主義についてもきちんと理解しているはずだ。

 しかも、つるのは毎日のようにテレビに出演し、ツイッターでは約54万人のフォロワーをもつ売れっ子タレントであり、意図的か無意識かはわからないが、明らかに百田や竹田の主張と地続きにあるような内容を、彼らのような極端なトーンでなく、“よき誠実な父親”というキャラクターのままで拡散していく。ある意味、ネトウヨにしか言葉が届かない百田や竹田よりもはるかに影響力が高いともいえるわけで、その発言の本質を見抜いて批判しようとするのは当然の行為だろう。

 ところが、冒頭で述べたように、こうした点を指摘・批判したリテラに対してなぜか、ネットユーザーから「言論弾圧だ」などという非難が殺到しているのだ。

●リテラ攻撃の和田政宗議員は“育児母親押し付け論者”

 改めていっておくが、リテラは何か言論を規制しようとしているわけでもないし、発言の機会を奪えと主張しているわけでもない。テレビに出すな、とテレビ局に圧力もかけていない。親学イベントなどにも参加し、ツイッターで政治発言をしているタレントの政治性を見抜き、その主張を批判しただけだ。なぜそれが「言論弾圧」ということになるのか。ようするに、つるのに便乗して「落ちた日本死ね」の流行語選定を叩きたい自分たちにとって、リテラが邪魔だから、「言論弾圧」などといっているだけなのだ。

 こうした典型ともいえるのが、和田政宗なる自民党会派の参議院議員だ。和田はウェブメディア「BLOGOS」に「つるの剛士さんの批判を許さないリテラのほうが危険」なるブログ記事を投稿し、この記事の中でつるのの主張を擁護したうえ、リテラをこう攻撃してきた。

〈「リテラ」は自分たちが許容できない発言を恣意的に解釈し、“独裁国家的”として潰してしまおうという、とてもジャーナリズムとは呼べない批判をしている〉

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