TBS『逃げるは恥だが役に立つ』番組ページより
『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)の勢いが止まらない。今週火曜日に放送された第8話はサッカー中継のため20分遅れのスタートにも関わらず、平均視聴率は16.1%を記録。自身がもつTBS火曜ドラマ枠歴代最高視聴率をさらに更新することとなった。
そんななか、第7話のラストをめぐって、星野源が視聴者の声に「それはレッテル貼り」と反論し、大きな反響が起きている。
その発言の詳細に触れる前に、念のためこのドラマの概要を説明しておこう。これまで結婚にとりたてて関心をもつこともなく異性とも深い関わり合いをもったことのない35歳のIT企業エンジニア津崎平匡(星野源)が、大学院まで出たものの就職先が見つからず何とか見つけた派遣先からも派遣切りにあった森山みくり(新垣結衣)を家事代行スタッフとして雇うところから物語は始まる。そんななか、みくりの住む場所や親の目など色々な問題があり、ひょんなことから2人は「契約結婚」をすることに。そして、2人で生活を共にしていくうちに、「雇用主・従業員」の関係が「恋愛」へと変化していく、というラブストーリーだ。
そして、問題の7話のラストシーンでは、2人がお互いに好意をもっているのをなんとなく認識し合っている状態で、みくりが平匡に抱きつきながら「いいですよ、そういうことしても。平匡さんとなら」と思い切った告白をする。しかし、平匡は自分に女性経験がないことを彼女に知られることを恐れ「無理です。そういうことをしたいんではありません。ごめんなさい、無理です」と拒絶。せっかくうまく行きかけた2人の関係が壊れてしまう。
このシーンを受けて、11月28日深夜放送『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)には、リスナーから平匡に対してこんなお叱りの感想メールが大量に届いたという。
〈7話の最後のシーンはもう。平匡さんのバカ〉
〈世間では『平匡なにしてんだ!』という意見と、『みくり早まったな』という意見と二択に別れております。源さんの意見を是非お聞かせ願いたいです〉
これに対し星野は、メールの「男だったらこういうとき逃げちゃダメだ」という意見は、「男ならこうすべき、女だったらこうあるべし」的な性別によるレッテル貼りの行為だとして、物語の登場人物たちはそういうレッテル貼りにこそ苦しめられているのではないかと指摘したのだ。