小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史が痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」「ユーゲントのよう」

 さすがは忌憚なく発言する井筒監督らしい鋭い政治批判だが、あのパフォーマンスにはもうひとり、敏感に反応した芸能人がいる。タレント、コラムニストの松尾貴史だ。

 松尾は10月2日の毎日新聞日曜くらぶのコラムで、例の自民党議員総立ちの拍手パフォーマンスを〈嫌悪感しかなかった〉〈多くの人が感じているように、異様というか、面妖とすら言える光景だった〉と述べ、現在の自民党の異常さをこう書き綴っている。

〈私は昔のドキュメンタリー映画で見た何とかユーゲントのような集団の興奮状態に似たものを感じて寒気がした。あれだけの大勢の自民党議員が、皆同じ方向を向いていることの気色悪さに、自覚症状はないのだろうか。「自民党は幅広い」と言っていた時代は、とっくの昔に終わってしまっているのか〉

 そして松尾は、〈社会のために必死で働いている人は安倍氏の部下である海上保安官、警察官、自衛官だけではない〉といい、農業に従事する人や介護福祉士、保育士など、社会貢献する人々は数多くいると指摘。その上で、安倍首相の腹づもりを以下のように読み解いている。

〈今回のパフォーマンスは、「国家のために命を提供することも辞さない職業」に対して、優位に評価する価値基準を定着させようという目論見の一環であるとも感じられる。そして、この30分以上ある演説の中で、弱者が虐待、虐殺されるような社会問題には一切触れられていない〉

 松尾も井筒監督と同様に、このパフォーマンスの延長に憲法改正があることの意味を重く受け止めている。所信表明演説で安倍首相は“改憲案を国民に提示するのが国会議員の責任”などと改憲ありきの姿勢をより強く打ち出したが、松尾はこうした流れを〈茹でガエルのように、この動きについてじわじわと慣らされていく感触を禁じ得ない〉と危険視。これまで安倍政権が、特定秘密保護法や安保法制を強引に押し切り、新たに共謀罪を創設しようとしている点を踏まえて、憲法改正は〈現政権のもとでは、絶対に御免こうむりたい〉と断言する。

〈どうして憲法の質を低下させることが改正だと思えるのか、不思議で仕方がない。私には、「改正」「思考停止してはいけません」という言葉に、罠が潜んでいるとしか思えない〉

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する