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いとうせいこう・アジカン後藤が「音楽に政治をもちこむな」炎上に本質的批判!「そんなバカ言ってるのは日本だけ」

 ちなみに、いとうは日本で歌詞による政治的メッセージと音楽の両立ができている数少ないアーティストとして、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文を挙げているが、その後藤も、今回のフジロック炎上騒動についてはいとうと同様、はっきり「バカ」と言い切っている。

「ホント、またそこから説明するのかよって感じですよね(笑)。でも、やっぱりそこはスルーしちゃいけないんだと思う。バカなことを言うやつがいたら、そこは真顔でバカって言わないとダメだから」

 これは「ミュージック・マガジン」16年8月号での発言だが、しかし、続けて彼はこんな本質的なことも語りかけている。

「今は思ってることをちょっと言うだけで、すぐ活動家みたいに言われちゃうけど、そうじゃないだろうと。そういうのはフツーに言おうぜって」
「どんな仕事も誇りをもってやるべきだし、思ってることはちゃんと言ったほうがいい。(中略)社会と文化は絶対に切り離せない。だからこそ、みんなで一緒にやっていきたいんですよ」

 ネットの安倍応援団や中立厨たちは少しでも体制に対して批判的な意見を表明する者がいれば全力で妨害しようとする。それが有名人であればより露骨だ。そんななか、決してひるまずに筋を通そうとする表現者たちのことを本サイトではこれからも支持していきたいと思う。
(新田 樹)

最終更新:2018.10.18 04:02

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