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高畑裕太事件で梅沢富美男が橋本マナミに「オマエがやらせないのが悪い」女性を性処理係扱い、橋下徹と同じ女性蔑視

 こうして女は男に都合がいいように〈分割〉されてきたが、最近ではようやく「肉食系女子」のように性の主体となる動きが出てきた。それでも、その反動から処女性に重きを置いたり、性に奔放な女性を「ビッチ」と罵る男性が目立つようになり、やはり性暴力事件が起こると、梅沢や橋下のように、男が女を支配しやすいように用いられてきた〈分割〉の考え方が当たり前の顔をして幅を利かせるのだ。

 だが、このような多くの人が内面化してしまっている性道徳の二重規範や女性を分断する分け方は、女性の人権をまったく無視したものであるということを忘れてはいけない。しかも、女だけではなく男もまた「女の経験人数が多いほど男には価値がある」などというばかばかしい規範を押し付けられているのである。

 性暴力は“男の性”などではなく、どこからどう切り取ろうとも犯罪だ。それが、そうした認識もなくテレビによって平然と矮小化され、あろうことか女に責任が転嫁されていく……。昨年の世界の男女平等ランキングで日本は145カ国中101位というひどい結果だったが、それも当然だ、と思わざるを得ない。
(田岡 尼)

最終更新:2016.08.26 03:10

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