しかし、中田がこうしたマイノリティ差別をしてしまうのは、当然のことなのかもしれない。そもそも、中田の本質はエリート主義で、非常に保守的な恋愛観、結婚観の持ち主だ。福田萌と結婚した直後は高学歴夫婦を売りにし、ベッキーの不倫騒動ではベッキーを厳しく糾弾。ファンキー加藤の不倫では「不倫はよくない。これは言い続けないといけない」と、現在の世間を覆う道徳ファシズムの代表のような意見を述べていた。
ようするに、旧来的な結婚観、恋愛観の持ち主である“エリート”中田にとって、同性愛者は「異物」でしかなく、今回の写真集も「異物」をいじっているだけ、という感覚なのだろう。
いや、同性愛者に対してだけではない。こんなもので「腐女子ウケ」を狙っているところを見ると、腐女子に対してもその志向をまったく理解せず、上から目線でバカにしていることがありありとうかがえる。
「PERFECT HUMAN」で再ブレイクして以降、「発想が新しい」「時代に対する感度がすごい」などともてはやされている中田だが、実はかなり古くて、グロテスクなエリート思想の持ち主なのだ。「PERFECT HUMAN」の歌詞は、意外にホンネだったりして。
(酒井まど)
最終更新:2018.08.20 01:34