「僕が“戦争”っていう言葉を聞いたときに一番最初に思い浮かべるのって、やっぱり子供のことなんですよね」
「それにもし万が一、戦争が将来起こったときに、僕たちはもう老人になってるから戦場に行くことはないと思いますけど、子供たちの世代が戦わなきゃいけなくなる可能性があるわけじゃないですか」
「いずれ学校の授業で、日本が昔、戦争で負けたっていうのを知ることになるわけじゃないですか。にもかかわらず、今になって再び戦争をやりかねない状況に持っていこうとしてる大人がいるっていうその現実を、戦争を体験した世代がどんどん減っていくなかで、子供たちにどう伝えたらいいんだろうなって」
サブカルの代表のようなみうらやクドカンはこれまで、あらゆる事象に対して「脱力する」「茶化す」という姿勢を貫いており、当然ながら、これまで一切政治的な発言をしたことがない。そんな二人がここまで語るというのは、それだけいま、戦争がリアルに近づいているということでもある。そのことのヤバさを私たちは認識すべきだろう。
(新田 樹)
最終更新:2016.08.12 11:05