このほかにも高田は、沖縄の問題についても〈『沖縄県民に寄り添って、国民に寄り添って』で肝心要は茶を濁す安倍政権。言葉に魂があれば、本気ならば、まずは遮二無二でも日米地位協定改定に手を付けるだろ!?ホント情けな。〉と批判したり、礒崎陽輔元首相補佐官が「岡田氏は言うことも顔も共産党になってきた」と野党共闘を下品な発言で貶めたときも、〈人の顔がどうだこうだと小僧レベルのくだらねえ発想を口にする元首相補佐官とやら。情けないわ!〉と真っ当な感想を投稿している。
このように、高田の訴えはつねに市民の目線から発せられており、だからこそ支持を集めているのだろう。しかし高田本人は、7月1日付けの日刊スポーツのインタビューで、「私みたいな中卒の元プロレスラーが、政治ネタでインタビューなんてノコノコ出たくないよ、本当はね」と言い、なぜ政治的発言を行うようになったのか、その理由を明かしている。
「私が政治に興味を持ったきっかけは憲法改正問題。このままでは我々が生きてきた時代と変わる。3、4年前から、いてもたってもいられなくなった。私なりに注目するジャンルを新聞やテレビ、本などで少しずつ判断材料を積み重ねて54歳で初めて憲法の条文を読みました」
しっかり現行憲法を読み、かつ改憲草案と比較し、その上で危険を周知させようと“草の根”運動をつづける──。この姿勢には頭が下がるが、同じように“自分にできる運動”を展開してきた芸能人がいる。
それは、女優の松田美由紀。故・松田優作の最後の伴侶であり、同じように役者として活躍する松田龍平・翔太の母としても有名な彼女だが、女優としての活動の一方で、音楽プロデューサーの小林武史や映画監督の岩井俊二らとともに「69(ロック)の会」を結成。先月も改憲による緊急事態条項導入を阻止するイベントを開催した。
もちろん、松田はSNSでもメディアが伝えない“参院選の重要性”を強調する。
〈いま、大切なの都知事選じゃない。報道にごまかされないで。7月10日の参議院選は本当に、歴史が変わる大切な大切な選挙。平和と戦争、表現の自由と規制。緊急事態条項なんか決まったら、安倍さんの独裁になるよ。投票に行こう!〉
〈みんな、勝手にふあんがって自主規制してる時間ないよね?緊急事態条項が決まったら、政府が私たちの人権をぜんぶ奪っちゃうんです。まずはしって?誰も教えてくれないよ。だってすごい静かに進めてるんだもん。選挙にいこう。〉