小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

大和くんに松本人志が「反省してない」太田光が「ちゃんと叱れ」…道徳ファシズムで失われるトム・ソーヤー的精神

tom_160614.jpg
左・フジテレビ『 ワイドナショー』番組ページより/右・TBS『サンデージャポン』番組サイト


 様々な議論を呼んだ、北海道男児置き去り事件。しつけとして北海道の山中に置き去りにされた小学2年生の田野岡大和くんは6日間行方不明ののち、奇跡的な生還を果たした。

 発見前は「父親の殺人」などという心ないデマが流されたが、発見されてからは大和くんのサバイバル力を讃える声があがる一方、大和くんに対し石を投げたことを反省してないなどという心ないバッシングの声も少なくない。

 たとえば大和くんが保護された2日後の今月6日『ワイドナショー』(フジテレビ)で松本人志は「この家族のこの先がちょっと心配(略)会見見た時にごめんねってお父さんが言った『ごめんね』。うーん、『ごめんね』わかるんやけど、それに対して息子が、『うん』と言ったって。結局、石投げたことを反省してないんちゃうんかっていうね」と語った。

 続けて「信念があれば、置き去りもあり」などとも語っていたが、まあ、もともと体罰肯定派のうえ、最近、ネトウヨ化が激しい松本だから、この程度の発言に驚きはない(そう言いながら自分の娘を怒ったことがないという話には驚いたが)。

 意外だったのは、同じ日の『サンデージャポン』(TBS)での太田光の発言だ。『サンデージャポン』でこの事件を取り上げた際、太田はこんな話を披露した。

「オレ、『トム・ソーヤーの冒険』が大好きなんだけど、似たような話がなかに出てくるんですよ。おばさんに怒られて、無人島に行くんですよね、ミシシッピー川の。そうすると、町中がもう死んだと思って、捜索するんですね。トムはそれでわくわくして、帰ったらヒーローだってなって、自分の葬式に乗り込んでいくっていうシーンがある。それで、おばさんと泣きながら抱き合って、『よかった、よかった』『おばさんも怒り過ぎた』って言うんだけど、その後、トム・ソーヤは学校でヒーローになるんだけど、その後、先生にはお尻を鞭で20回叩かれるっていうそういうオチがある。そんなに大人に心配かけたお前が悪いって、ちゃんと叱られるんだよね」

 トム・ソーヤーも、同じような悪いことをしたけど、最後は厳しく叱られ、ちゃんとしつけられた。だからこの男児も、このあとちゃんと厳しく叱られるべきだと太田は語ったのだ。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する