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サミット期間中の福島原発「廃炉作業休止」は安倍政権の原発安全アピールのための“トラブル隠し”だった!

──確認ですが、距離ではなく何ですか?

東京電力 あの、距離で決めているわけではなく、いちばんたくさんの方が集まるようなタイミングですので、異常が出たときに早期に検知するためにですね、定例的なもの除いて休止をするということにしております。

──距離ではなく人数ということですか?

東京電力 伊勢志摩サミットの本番ですよね? 26日、27日というのは。そのときにそうするというように私どもが決めさせていただきました。

──距離ではなく人数でリスクをとって停止をするというのなら、現在、福島県内にたくさんの方々が住んでおられるのですが。人数によって、伊勢志摩サミットの間、リスクを考え作業停止というのなら。少しご説明に整合性がないように思うのですが?

東京電力 その前後のなんとか会合というのではなくて、サミットの期間中に何か異常が発生したときに早期に検知するために定例的なものを除いて休止するというように決めたということです。

──現在、福島第一原子力発電所の廃炉作業で、とても慎重に作業をされていると思うのですが、それならあえて、サミット期間中に停止をするという理由が分かりません。伊勢志摩サミットにはたくさんの数の人が来るというなら、現在日本に住んでいる国民の数というのは問題ではないということでしょうか? 日本国民の数以上に伊勢志摩サミットに人が集まるわけではないですよね? なぜ作業を停止するのか、という明確な理由のご説明ではないと思うのですが。先ほどテロ対策ではない。というふうにおっしゃっておられましたので。テロ対策というのならある程度分かるのですが。

東京電力 サミット期間中ということで、中止するということで申し上げております。

 ……この後も、東京電力側は「サミットだから休止する」と繰り返しただけで、まともな説明がまったくできなかった。

 しかし、それも当然だろう。この休止は政府の要請によって一方的に決まったものだったからだ。そして、その目的は、「順調」どころか、トラブルと混乱続きの福島第一原発の現状を隠すためだったからだ。

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