「主犯は兄貴ですが、そこにいた人は僕も含めてみんな共犯ですから」
「チャトランが死んだんです…。事故のような…、いや殺してしまったといってもいいです…。許されざることです」
「あれは動物愛護の面からも、物作りの人間としても、風上にもおけないことをしてしまった」(「女性自身」10月6日号)
ムツゴロウさんが主人公の子猫を「殺してしまった」!? 衝撃的な告白だが、さらに「女性自身」の追及シリーズでは、撮影スタッフや王国スタッフらによるこんな証言が次々と飛び出す。
「映画に使ったチャトランの数は1匹だけではなく、20匹いましたが、そのなかの1匹が交通事故にあって死んでしまったんです。かわいそうにと、誰かが、その死んだ猫を埋葬しようとしたら、ムツゴロウさんに“バカヤロウ! 死んでもハク製にしたら使えるだろう”と、鬼のような形相で怒鳴られていました」
「猫に涙を流させるシーンで猫の頭を開いて、直接、涙腺を刺激しようと提案したのもムツゴロウさんだったはずです」
「お腹を空かせたチャトランがブタのミルクをもらい、お腹がいっぱいになった仔猫の様子を撮影するとき、お腹を開いて手術をして、胃に風船を入れるということもムツゴロウさんが言っていました」
「2匹並んだ子ブタの上をチャトランが飛び越えるたった数秒のシーンのために、ムツさんの指示で生まれてすぐの二匹の子ブタの横腹の皮膚を縫い合わせて固定したこともあります」
「(エンディングの近くのシーンでは)あれは崖からチャトランを突き落としたんです」(同10月13日号)
これらの証言が本当ならば、ムツゴロウさんの動物愛護家のイメージは完全に瓦解するが、報道当時、畑氏は別の女性誌で虐待疑惑を否定しており、撮影から20年近く経過した今では真相は藪の中である。
もっとも、最近のムツゴロウさんの動物との距離の取り方は、そういう話でもない。
たとえば一昨年には、家族を北海道に残して一人で東京のマンション暮らしをしている様子を「女性セブン」(小学館)にすっぱ抜かれたが、そのマンションの規約にはなんと「ペット不可」の文字があったという。しかも当時、帰宅途中の畑氏は、セブン記者から「ペット禁止みたいですけど、もう一度動物たちと暮らしたいとは思わないんですか?」と直撃されるも、無言のまま足早にマンションの中へと消えていったというのだ。