『ムツゴロウ先生の犬と猫の気持ちがわかる本』(ベストセラーズ)
あのムツゴロウさんに“実は動物嫌いになっていた疑惑”が浮上し、世間を騒がせている。
説明不要かもしれないが、ムツゴロウさんとは、かつて北海道に「動物王国」を作り上げたことで知られる動物作家の畑正憲氏。1980年代から90年代にかけてテレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』に出演。野生のワニと一緒に川泳ぎしたり、ライオンとじゃれあって中指を食いちぎられたり、発情した動物を射精させて「素晴らしいですね〜」と微笑むなど、その奇抜な動物とのふれあい方でお茶の間の人気者になった。小学生のときにワンちゃんや猫ちゃんの写真が表紙の「ムツゴロウの学習ノート」を愛用していた読者もきっと多いだろう。
ところが、そんなムツゴロウさんが最近、新聞のインタビューでこんな心境を吐露したのだ。
「熊とか馬とかを命がかかっちゃうくらい愛するんです。だけど70を超えたころから、ふーっとなくなったんですね」(毎日新聞2015年1月29日付夕刊)
あのムツゴロウさんの心から“動物愛”が消えた──。これは昨日、ヤフトピでも取り上げられ、大きな話題になった。
しかし、そもそも、ムツゴロウさんに“動物愛”というものがあったのか、という話もある。実際、15年以上前にはかなりアブナイ疑惑が指摘されていた。それは“映画撮影のために猫を殺した”というものだ。
これを報じたのは当時の「女性自身」(光文社)。「動物王国の独裁者 ムツゴロウの素顔」なる追及シリーズを1998年10月に3週連続で展開したのだが、そこで畑氏の実弟が実名告発したのである。
86年公開の映画『子猫物語』でのこと。主人公の仔猫・チャトランが多くの動物と出会い、成長していくという冒険物語で、畑氏が監督・脚本を務めて大ヒットを記録したのだが、撮影現場にいたという弟は、こう重苦しく証言したのだ。