同時期に話題になったSMAP関連のニュースでは、「ブラック企業」体質丸出しのジャニーズ事務所、特にメリー喜多川副社長よるパワハラ行為は一切糾弾せず、それどころか、丸乗りして飯島三智マネージャーを叩くマスコミ各社。この構図は、実は今回のベッキー騒動でも当てはまるもの。ベッキーがここまで犯罪者のように叩かれるのは、彼女がサンミュージックという、老舗ではあるが、ジャニーズ事務所やバーニング、吉本といった大手芸能プロダクションのようにマスコミを黙らせる手段をもたない、弱小事務所に属しているタレントだからである。
そんな空気に乗っからなかった今回の村本の発言は、「ゲスキャラ」に似合わず、実にまっとうなものであった。
対照的だったのは、村本のベッキー擁護を遮るように、「休業するのはズルい」などとベッキーをエラそうに批判してみせた松本人志だ。
「35年やってますけど、僕もつねに心身健康なわけじゃないですよ。嫌なときはホンマにやめたろうかと思うことも何回もあったけど、やっぱ、僕、休めへんし」「休んだらアカンと思うわ」
この男は、これまで数々のスキャンダルを吉本の力で潰してもらってきたことを忘れているのだろうか。かろうじてごく一部の週刊誌で報じられてもテレビの世界ではなかったことになる。ベッキーのような袋叩きにあった経験など、松本には35年の芸能生活のうちでただの一度もないではないか。事務所の力で、都合の悪いスキャンダルは一切報じられず、抗議を理由にテレビ局から降板を迫られることもない、まさに大手事務所の力に守られた典型だ。自分はそんな安全地帯に身を置きながらその自覚もなく、叩かれ放題のベッキーに対して「休むのはズルい」などとよくもそんなエラそうなことが言えたものである。
そんな先輩を前にベッキーをかばってみせた村本は立派だが、ラジオやツイッターで展開していた擁護論に比べると、いささかトーンダウンしたものだったのが少々残念だ。
村本は、少し前には、ベッキーのCM契約を終わらせた企業各社を批判するなど、もっと踏み込んだバッシング批判、強いベッキー擁護を語っていた。その発言を取り上げた記事をここに再録するので、是非読んでみてほしい。
(編集部)
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ゲスの極み乙女。川谷絵音との不倫問題で、ベッキー批判がさらに拡大している。きっかけは、先日21日に発売された「週刊文春」(文藝春秋)に掲載されたLINEのやりとり。謝罪会見の前日にふたりが〈ありがとう文春!〉〈友達で押し通す予定! 笑〉などとメッセージを送り合っていたことが暴露され、「あまりに反省が足りなさすぎる」「芸能人失格」とまたしてもベッキーに非難が集中。総バッシング状態に陥っている。