小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

menu

「ネット上に流した情報は永遠に残る」は本当? サイト管理者が亡くなってしまった「故人サイト」は、その後どうなってしまうのか

kojinsite_01_160125.jpg
『故人サイト 亡くなった人が残していったホームページ達』(社会評論社)

「インターネット上に流した情報は永遠に残り続ける」

 インターネット上に流れた書き込み、個人情報、写真などは、いったん拡散されてしまうと、後から消すことは困難を極める。近年は「デジタルタトゥー」という用語も一般に普及するようになり、本稿冒頭にあげたような言葉が盛んに用いられている。

 ただ、この「インターネット上に流した情報は永遠に残り続ける」という考え方、実は、半分は正しいが、半分は誤りだ。確かに、「バイトテロ」や「ハメ撮り」のような不用意に撮った(撮らせてしまった)写真などは、拡散に拡散を重ね、長い期間ネット上に残り続けてしまうかもしれない。

 しかし、あなたがいま一生懸命書いているブログなどは、もしもあなたが死んでしまったら、数年で消えてしまうか、もしくは卑猥な言葉などが書き連なるスパム広告で汚れてしまうかもしれない。それがどんなに良い内容のブログであろうとも……。

 墓守がいなければお墓は雑草まみれになって荒れ果て、やがては朽ち果ててしまうように、サイトも放置され誰も管理する人がいなければ同じような状態になってしまうのだ。

 管理者が亡くなってしまったサイトというのはその後どのような道をたどるのか。管理者が故人となってしまっている103ものサイトを紹介し、各々のサイトの成り立ちや経緯などをまとめた労作『故人サイト 亡くなった人が残していったホームページ達』(古田雄介/社会評論社)には、管理者がいなくなってしまったサイトはどのような運命をたどるのかが解説されている。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

カテゴリ別に読む読みで探す

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。

プッシュ通知を受け取る 通知を有効にする 通知を停止する