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【大阪ダブル選挙直前特別インタビュー】

7年前、橋下徹に恫喝されたあの“女子高生”が声をあげた! 橋下が放った冷酷な言葉、そして今、大阪に起きていること

 うちの家は経済的余裕がなかったので、とにかく早く自立しないといけなかった。大学の学費は奨学金頼み、生活費はすべてアルバイトでまかないました。深夜の居酒屋で時給800~1000円程度で働いて。それに授業があって、サークルがあって。大学時代は忙しすぎて大変でした。正直もう二度と戻りたくないです(笑)。
 サークルを立ち上げたのは、周りで教職を目指す子たちの教育観にすごく違和感を覚えたからです。いかに効率よく資格を取るか、模擬授業のハウツーをいかに身に付けるかといったような話ばっかりしていて、本来の教育のあるべき姿はなんだろうと考えない。私は、教師というのは生徒たち一人一人に寄り添う伴走者であるべきだと思います。橋下さんの言うような競争偏重、一部のエリートだけを育てる教育では子供たちを救えない。むしろ、そこからこぼれ落ちた子たちに孤独を感じさせ、学校現場を荒れさせるだけです。それは、生きづらさを抱え、自己責任論と劣等感にさいなまれた自分だからこそ確信できます。私は、あの高校の先生たちに出会ったことで救われたんです。
 大学1年の終わり頃に東日本大震災があり、卒業までの約3年間に被災地へ何度も行きました。ただでさえ今の教育に疲れている子供たちが、被災し、親を亡くして傷ついているのに授業再開を急ぎ、子供の減った学校を簡単に統廃合してしまうことに違和感がありました。だから、私はできるだけ子供に寄り添いたいと思った。
 教員免許は取得しましたが、今は教職には就いていません。奨学金の返済額が800万円近くに上っているので、夢よりもまず、お金を稼がないといけない。働きながら教員採用試験の勉強をするのはかなり大変なので、現時点では考えていません。でもいつかチャンスがあれば、自分の理想とする教師になりたいという夢はあります。

こうした経験をしてきたからこそ、織原さんは橋下維新にノーを突きつける。「教育改革」という名の破壊によって、大阪の教育現場はすっかり荒廃してしまっている、と。

 橋下さんと維新の議員によって、教育基本条例が府と市で定められました。教員を評価と処罰で徹底的に管理し、締め上げる内容です。また、彼らは教員に対し、国歌の起立・斉唱を強制する条例も作った。誰のための教育かという視点が全くなく、すべてにおいて上から管理して従わせる発想なんです。これを安倍首相も評価している。つまり、大阪の「教育改革」は、国の先を行ってるんです。もちろん、悪い方向へ。
 その結果、大阪の学校現場では荒れる生徒が増え、不登校も増加している。何より深刻なのは、そういう状況だというのに、「大阪でだけは教師になりたくない」と志願者数が減っていること。今ここで維新政治を終わらせておかないと、大阪の教育現場はこれからもますます荒廃し、子供たちが生きづらくなっていくばかりです。そして、それはいずれ全国に広がっていくでしょう。ほんとうにそんなことでいいんですか。大阪の実情を有権者に知ってもらい、真剣に考えてほしいと私は願っています。
(大黒仙介)

最終更新:2015.11.22 07:51

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