そういえば、最近、もうひとつホリエモンのそういうやり口を感じるツイートがあった。それは、8月13日、山本太郎議員が自身のブログで川内原発再稼働に触れ、安倍政権のやり方を「お花畑かっ!」と批判したことに対して、こう返していたことだ。
〈お前の頭の中がお花畑やん〉
おそらく、原発推進論者のホリエモンとしては、山本が非現実的な“放射脳”だとからかいたかったのだろう。しかし、少なくとも山本のこのブログでの主張については、その批判はまったくあてはまらない。
というのも、このブログは政府が危機管理体制を整備しないまま原子力ムラの利権のために川内原発を再稼働させたことに疑問を呈する内容で、周辺住民の「避難ルート」が津波で利用不可能になることなどを具体的かつ論理的に指摘したものだったからだ。
これのどこが「お花畑」なのだろう。実際、ホリエモンは一切、具体的な指摘をすることができていない。ようするにここでも、「俺はリアリストだ」というポーズをとっているだけで、実はほとんど中身がないのである。
自己ブランディングと単純な“言い切り”で、今もネットでは圧倒的な人気をもつホリエモン。しかし、ネットユーザーはそろそろ、その正体に気がつくべきではないだろうか。
(宮島みつや)
最終更新:2015.08.26 10:44