「『安倍晋三は生意気なやつだから今度殴ってやる』という不良の人たちがいる」
「例えば私の友達のアソーさんという人が、『俺はけんかが強いから、一緒に帰って守ってやるよ』と言って(略)私の前を歩いてくれている。そこに3人くらい不良が出てきて、いきなりアソーさんに殴りかかった。(略)私はアソーさんと一緒に、この人たちに対応する。私もアソーさんをまず守る」
戦争をヤンキーの喧嘩にたとえるって、これ、一国の首相の語る言葉なのだろうか。そもそも、国と国との関係は何より経済的な問題が大きな影響をもっており、こんなに単純化できるはずもない。
他にも「一般のご家庭でも戸締りをしっかりとしていれば泥棒や強盗が入らない」など、とにかくレベルの低いたとえ話で、国民をごまかそうというのが見え見えなのだ。
いや、待てよ。もしかしたら、国民をごまかそうとしているんじゃなくて、安倍首相は本当に国際政治をヤンキーの喧嘩と同じだと思っているのかもしれない。
だとしたら、本気(マジ)でヤバいぜ、アベちゃん!?
★第7位 「では危機が起こらないと言えるのか」
(5月27日、維新の党・松野頼久氏との答弁で)
■ガキンチョか! 痛いところを突かれると逆ギレ・逆質問して遁走するという手口■
安倍首相の「丁寧に説明する」は完全にポーズだけだ。5月27日の衆院特別委で、維新の党・松野頼久代表の「法改正をしなくてはならない相当な危機が迫っているのか」との質問に、安倍首相は「では危機が起こらないといえるのか」と逆質問。社会言語学者の東照二・立命館大学教授は、毎日新聞紙上で「この逆質問は『あなたとは価値観を共有しない』と相互理解を拒む姿勢の表れです」と解説しているが、それにしても、異様に子供っぽい逆ギレである。しかも安倍首相は、「どういう危機になるか個別的に申し上げられない。(言うことは)むしろ無責任ではないか」などと、無茶苦茶な答弁を続けている。
「無責任」なのはどっちか、それこそ小学生でもわかるだろう。
★第6位 「今まで自衛隊に死傷者が出ていなかったかのごとくの認識ですが、それは違いますよ」
(5月27日、特別委での民主党・大串博志議員との質疑で)
■議論のスリカエお手のもの 事故での自衛隊死者と戦死を意図的に混同させる■
安保法制成立で飛躍的に増大する自衛隊員の“戦死”リスク。だが、安倍首相は、これまでも「死傷者」はいたと突っぱねる。「今までにも1800名の自衛隊員の方々が、様々な任務等で殉職をされておられます」(5月14日閣議決定後の会見)。だが、これらの「殉職者」の大半は任務中の事故によるものだ。戦闘で殺害された隊員は、戦後70年、ひとりもいない。事故で死ぬのと戦死するのとでは性質がまるで異なるし、常識的に考えれば、これまで任務中・訓練中の事故で亡くなっていた人数に加えて、自衛隊員が戦死する可能性が増すのだから「殉職者」の数は確実に増える。卑劣な論理のスリカエ以外のなにものでもない。