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安保法制でリスクが増えても自衛隊は辞められない! 陰湿な退職妨害、引き留めの実態

「海上自衛隊で艦艇勤務のものです。精神的にきつくすぐに辞めたいのですがなかなか辞めさせてもらえません。今私の船は忙しいので補充部かどこかの陸上に降りてから辞めさせてもらえるそうですがなかなか連絡がつきません。もう1年以上も交渉や話し合いをしています。精神を完全に病んで頭がおかしくなってしまった人だけが1週間程度ですぐに降りて辞めていきます。護衛艦は増えていっているのに人はふやさないので人手不足のせいで完全におかしくなるまで使われるのです。
 私はほかの人間から見ると一見まともで真面目そうで思いつめてもいないそうに見え、逃げたこともないので人事をやっていないのだと思います。海上自衛隊を恨むつもりはないです。私には向いていなくて精神的に追い詰められているので転職したいだけです」

「私は昨年の3月に会社員から一般陸曹候補生として自衛隊に転職した今年28になる男です。9月末に部隊配属され、今日に至ります。しかしながらここに来て、やってもやらなくても給料が変わらず、またそのせいで当然やらない人間もいる環境に嫌気がさしました。また成果主義の民間企業に戻りたい。そのような話を小隊長、先任曹長、隊長に話しましたが、先任曹長以下は納得して頂けたのですが、隊長が首を縦に振りません。
 気持ちはわかったが、宣誓しているのだから簡単には辞められない。民間でちゃんとやっていけるのかを見極めなければならない。そのために今月末の小隊検閲でしっかり結果を出してからまた話し合おう。また、そのとき辞めてからの将来設計をレポートとして提出しろとのことでした。正直言って、話は平行線のように感じます。年齢もあり、焦っております。転職先は以前のツテで既に目星はついております。この状況を打破したいのですが、妙案はございませんでしょうか」

「現役自衛官の◯◯と申します。私の彼(自衛官3曹)が、自衛隊を辞めたいと数年前から中隊長や大隊長に言っているものの、なかなか辞めさせてもらえません。辞めたい理由は、勤務体や環境が悪く、代休等も30日以上あるのが普通で、でも休みを取れないのが現状だそうです。本当に限界で、辞めさせてもらえないから懲戒免職になるしかないと思ったらしく、以前窃盗をし、停職7日の処分をもらいました。しかしそれでも、辞めさせてもらえませんでした。それからまた最近も、退職について上司と話したそうなのですが、わかったと言われ、何も話が進まないそうです。
 このままでは精神的におかしくなって自殺をしてしまう可能性があるのと、何か犯罪を犯すのではないかと不安です。辞めてからの人生設計はしっかりしていて、親の同意もあります。どうしても辞めさせてあげたいんです。直接、大隊長、師団長、方面総監にまで手紙を書いて、退職届を受理してもらうか、訴訟を起こすしかないのでしょうか?? どうしたらいいのでしょうか」

 これらは、小西氏が主宰する「自衛官人権ホットライン」に寄せられている相談だが、この相談で一番多いのが退職についてだという。退職希望を叶えるために犯罪すら犯さなければならないほど、自衛隊員たちは追いつめられているのだ。

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