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佐藤優が改憲へ暴走する安倍に痛烈皮肉!「安倍首相は山本太郎と同じポエム体質」

 そして、佐藤は安倍首相の集団的自衛権に関する主張がいかにデタラメかを逐一指摘したうえで、

「そういうぶっとんだ議論が通用しているのは、ポエムだからなんですよ」

 と、山本太郎と同様に、安倍晋三の主張も「ポエム」であるとの論を展開し始めるのだ。

「これは安倍首相の「美しい国のためにがんばっています」というポエムなんです。結論ではなく、がんばっているということが重要なんですよね。最初は憲法9条改正をしなければと公言し、96条改正でまず過半数をとろうとしたら、それじゃあ裏口入学みたいだと言われちゃってね。だから、集団的自衛権の問題は「憲法改正しないでもできるんだもん!!」と子どもが意地張っているようなレベルの話なんです」

 これについては中村も「完全に妄想じゃないですか」と同意。憲法改正について「だいたい改正ってどういうことなんですか? 改正の「正」って正しいという字じゃないですか? 9条の改正は正しいことだとみんなが思っているわけじゃないでしょう」と疑問を投げかける。

 すると、佐藤は安倍首相が憲法の三つの要素のうち、一つのことしか考えていないとして、こう指摘するのだ。

「一つは日本がどういう国なのかという国柄、昔の言葉でいうと、国体を示すもので、この手の話が安倍首相は大好きなんです。二つめは法理構成上どうなっているかです。人権の規定はどうなってるかだとか、大日本帝国憲法との連続性、非連続性はどうなっているかとか、これは細かい法律の知識が必要な話で、安倍首相はこういう話は苦手なんですね」
「一番まずいのは三つめで、日本国憲法は国際的な約束だということです。ポツダム宣言や降伏文書を受け入れて日本国憲法をつくり、そののちにサンフランシスコ講和条約があるという一連の国際的な約束なんですね。だから憲法9条の「戦争をしない」というのは、外国に対する宣言でもあるわけですよ。その宣言を変えるというのは、国際社会に対し、ものすごい意味をもつんですよ。その議論がないのはどういうことでしょう」

 そして、これらの議論のすっとばしも、佐藤によれば、安倍首相の主張が「ポエム」であるからこそだという。

「安倍首相は現状を精査しないで、心で「いまやりたい!」と思っているだけなんです」
「ポエムはある人の琴線には触れますが、ほかのある人の逆鱗にも触れるわけです。だから、安倍首相については好き嫌いがはっきり分かれちゃうんです。安倍首相の詠んでいる詩が「好きか嫌いか」が大いに関係するんですね」
「ポエムですから、首相のコメントを分析しても意味がないんですよね。ですから、新聞では現状「政治面」に掲載されている安倍首相の集団的自衛権の記事は、本来であれば「生活面」で扱うのが正しいのです。心のページでね」

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