NHK公式HP「NHKについて 会長あいさつ」より
NHK会長就任以来、さまざまな問題を巻き起こしてきた籾井勝人氏に、またしても大きなスキャンダルが発覚した。しかも今回は、私的なレジャー費をNHKに請求していたというのだ。
毎日新聞によると、籾井会長は今年1月2日にゴルフ場に行くためにハイヤーを利用したが、その代金をNHKに請求。関係者によれば「籾井会長はゴルフに行った当日は、お金を支払っていなかった」という。
籾井会長は後になって、局に費用を返済して自己負担したと弁明しているようだが、今回の問題は内部通報で発覚しており、通報があって慌てて返済した可能性が高い。また、仮に、早めに返済していたとしても、NHKの規約では、私的遊興費を立替払いしてもらうこと自体、ルール違反なのだ。
NHK会長の年間報酬額は3092万円(2014年度)と信じられないほど高額であるのに、さらに私的経費を不正に請求するとは、浅ましいにも程がある。
現在、経営委員3名で構成される監査委員会が調査を進めているというが、これまでも籾井会長は、政権への目にあまるすり寄りや、ジャーナリズムを放棄した発言・行動はもちろん、恫喝人事、パワハラ的な言動も繰り返してきた。本サイトでも、籾井会長のNHKトップとしてのあるまじき態度や弊害を追及してきたが、この機会にぜひ再読してみてほしい。
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【爆笑問題のボツ事件だけじゃない! NHKで今、何が起きているのか!?】
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今回発覚した問題は、国民が支払った受信料を職権で私的に流用するという極めて悪質なものだ。現在、監査委員会が調査を進めているというが、監査委員会には規定で経営委員3名が委員を務めることになっている。
幸いにして、安倍首相と籾井会長の息のかかった百田尚樹氏は先日経営委員を退任し、長谷川三千子氏も監査委員には入っていないようだが、3月に新たに委員を任命された森下俊三委員などは籾井会長に近い人物とも言われている。
NHKが本当に、この不正を内部できちんと解明し、籾井会長に責任をとらせることができるのか。メディアは厳しい監視の目を向ける必要がある。
(編集部)
最終更新:2017.12.19 10:15