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産経新聞が「幸福の科学」の広報紙に? 大量広告、関係者の連載、露骨なヨイショ記事…

 一応、全国紙である産経がここまでやるか、という感じだが、これが系列の「夕刊フジ」となると、もっと凄い。幸福実現党党首の釈量子に「いざ! 幸福維新」などという連載を持たせたり、「幸福の科学出版」の出版パーティをニュースとして“報道”する記事、さらには大川総裁が韓国の朴大統領の守護霊からインタビューした本を、ニュース記事として取り上げているのだ。

 これで、朝日新聞に対して「偏向」などとよく批判ができるな、と思うが、もはや産経には、なりふりかまっている余裕なんてない、ということだろう。

「それこそ、このままいったら、身売りもありえますよ。もしかしたら、幸福の科学が産経を買収するなんてことがあるかもしれない。まあ、これは冗談ですが(笑)」(新聞業界関係者)

 いや、これは冗談ではない。我々はヘイトスピーチや歴史修正主義の広がりを見て、つい右派メディアが経済的にも儲かっていると思いがちだが、実際は、ネトウヨのほとんどは活字を読まない。唯一の収入源だった嫌韓本もここにきて売れ行きに翳りが見え始めた。

 実際、産経だけでなく嫌韓本を大量に出版している某出版社も、幸福の科学から相当な財政支援を受けているという情報もある。こうした状況を見ていると、幸福の科学がすべての右派メディアを牛耳り、大川総裁がメディア王として君臨する、そんな恐ろしい未来図をつい想像してしまうのだが……。
(田部祥太)

最終更新:2017.12.19 10:11

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