そもそも「在日特権」自体がまったく根拠のない、ヘイトスピーチのためのフィクションであることは今や国際社会の常識だ。ところが山谷は「私が答えるべきことではない」といいながら、思わず「特別な権利がある」と完全に認めてしまったのだ。しかも、在特会のHPそのまま引用して自らの認識としている事実……・
当然、会見場は騒然となり、海外記者やフリージャーナリストから疑問の声がとびかった。しかし、山谷はそれに答えず、一方的に会見を打ち切ってしまったのである。
いずれにしても、国家公安委員長が特定のレイシスト団体に明らかにシンパシーをもち、同一の差別思想を会見で口にしたのだ。普通なら、確実に閣僚辞任に発展する話だろう。
ちなみに、山谷えり子については、保守派の小林よしのりもブログで警鐘を鳴らしている。
「山谷えり子は在特会だけではなくて、統一協会とも繋がりがあるらしい。」
「しかし、朝鮮人差別の「在特会」と、朝鮮人・文鮮明教祖の「統一協会」の二股をかけている山谷えり子とは、一体何者だ?」
「この山谷を「国家公安委員長」に任命した安倍晋三は、一体何を考えているのか? まったく恐ろしい! 日本はカルトに支配されつつあるのではないか?」
だが、冒頭でもいったように、大新聞やテレビはこの問題を一切報道していない。日本外国特派員協会で行われた会見についても、その内容を詳しく報道したのは、前出のTBSラジオ「荻上チキ・Session-22」と「日刊ゲンダイ」くらいだった。
「朝日問題で、マスコミは完全に安倍政権に対して及び腰になっていますからね。下手に批判したら、自分たちも朝日と同じ目にあう、と。とくに山谷や高市は安倍首相のお気に入りで、警察やテレビの許認可権をもっていますから、ほとんどさわれない」(ジャーナリスト)
もはや、この国に言論の自由はないのか。
(エンジョウトオル)
最終更新:2015.01.19 05:10