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早死にしやすい職業が判明! 美容師、SE、営業がなりやすい病気とは

 そして最も多くの人が共感するのが、販売店の営業マンたちの悪しき習慣だろう。「働き盛りの男性の肥満率は30%程度」にもかかわらず、著者が調査した企業は「肥満率が44%」。さらには、「心筋梗塞の発症率が全国で最も低い会社のおよそ2倍」とかなりの高リスクとなっている。

 その原因は、店舗の営業が終わった後に営業会議を行うという、この企業独自の習わし。そのために帰宅時間が遅くなり、72.5%の人が「就寝前2時間以内に夕食を摂ることが週3回以上ある」のだとか。深夜に食事をすると太りやすくなり、糖尿病・心筋梗塞のリスクが高まる。

 さらにこの企業の特徴は、50%を超える喫煙率の高さだ。それは、喫煙ルームが情報交換の場であるということと、喫煙が就業中にできるストレス解消だという背景があるそう。深夜帯の食事と喫煙という組み合わせは、営業以外の人でも心当たりがある人が多いのではないだろうか。

 このように、仕事環境と生活習慣病のリスクは密接に関係している。本来なら、企業側が従業員の健康のために、悪しき習慣や勤務形態の改善に取り組むのがベストだろうが、現実的ではない。個人で、自分のいまの生活リズムや食生活が「健康的な生活」とどのぐらいかけ離れ、なにが原因となっているかを突き止めるほうが早いだろう。

 たとえば、仕事が佳境に入るため、夜7・8時台に夕食を摂ることが難しい人は、就業中におにぎりやサンドウィッチといった主食を食べ、帰宅後におかずを食べる「夕食の分食」という手もある。SEのように就業中に緊張が強いられる職種の人は、飲み物を口にするだけで、緊張が緩和されるという。これは、飲み物を摂取すると胃腸が動き、自律神経の交感神経から副交感神経と切り替わってリラックスできること、同時に血管が広がるために血圧が下がりやすくなる、という働きによるものなのだとか。

 まずは自分の悪しき“職習慣”を見つけること。それが「長生きする仕事」への第一歩だろう。
(江崎理生)

最終更新:2015.01.19 05:33

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