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「とくダネ!」小倉に反撃開始!? 菊川怜の“嫌な上司の黙らせ方”

 しかし、会話中に沈黙するというのは、ある意味、度胸がないとできないもの。そんな人には「ひとことコメント」という切り返し方を勧めたい。これは「あ、そうなんだ!」などのまったく意味を持たない言葉で会話を終わらせること。嫌味を言われても、言動にケチをつけられても、自慢されても、すべて「あ、そうなんだ!」で終わらせる。相手の発言が無意味化する一方、自分は余裕を持てる“魔法の言葉”なのだ。

「相手に自分の落ち度を感じさせたい」というのであれば、「やまびこトーク」を使ってみよう。これは「相手の発言の中から、あなたが気分を悪くした言葉を抜き出して、それがどういう意味か尋ねる」というもの。「発言の意味を尋ねることで、相手にきちんと考えるチャンスを与える」ことで、相手の悪意の有無を確かめることができる。しかし、相手の自分に対する思わぬ不満をぶつけられることもあるので、使う時の覚悟は必要だ。

 沈黙や一言コメントでも相手の口数が減らないとき、相手が聞く耳を持たないときに有効なのは、迂回トーク。これはまったく違う会話を織り込みながら、最終的に確認したいことだけを聞くというスタイル。理由なき嫌味を言われているときに、天気の話をしたり家族の話を振ったり。会話というと相手の話にきちんと返答しなければならないという思い込みがあるが、著者いわく「相手の話を受け止めてなにか言わなければならない、という決まりはどこにもありません」。ストレスを溜めこんで自分を追い詰めるのではなく、自分を守るために、会話を成り立たせないというのも一つの手段なのだ。

 実は、本書に提示されているような、「沈黙」や「迂回トーク」は、先述の『とくダネ!』エピソードで小倉がすでに実践している。もしかしたら、小倉の方が菊川に対して苦手意識をもっているのかも?
(江崎理生)

最終更新:2015.01.19 06:00

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