というような冗談はおいといて、注目はジブリの今後の具体的な動きだ。映画製作の継続や宮崎監督の復帰については肯定した鈴木プロデューサーだが、同時に「ただ何をやるか、これが難しい。どうしたら子供たちが喜んでくれるものを、どうつくるべきか、そこですよね」とも語っていた。

　だったら、ぜひ、本サイトが次回作と予測した『まぼろしの白馬』（エリザベス・グージ）『飛ぶ教室』（エーリヒ・ケストナー）『みどりのゆび』（モーリス・ドリュオン）『ぼくらはわんぱく5人組』（カレル・ポラーチェク）の4作品を宮崎監督にもちかけていただきたい。宮崎監督も絶対にこの4作品のどれかをアニメ化したいと思っているはずだ。

　ちなみに、読者のツイッターや周囲の編集者の間では『飛ぶ教室』『みどりのゆび』を支持する声が圧倒的。筆者のイチオシは、「これからの映画は机の抽斗にかくさなければならない作品かもしれない」と語っていた宮崎監督がナチ占領下で出版社の机の引き出しに隠されていた作品を選ぶ、という理由で、『ぼくらはわんぱく5人組』である。
（酒井まど）

最終更新：2014.09.16 08:04